トーキョー紹介動画の東京の風景の強引さは異常

リオ五輪閉会式で流れたトーキョー紹介動画。

 

閉会式【見逃し】 | NHKリオデジャネイロオリンピック

ああスゴい素晴らしい。こんな日本のプレゼンテーションは初めて見た。架空の日本だなこれ、だって見たことないもの。

2016/08/22 20:11

b.hatena.ne.jp

アニメキャラなどの日本のソフトコンテンツとともに、コンパクトにトーキョーの魅力を伝えるというミッションを前提に構成されたこの動画、とっても良い出来だと国内でも海外でも評判のようです。

 これはきっと、「トーキョー(or日本)はこうありたいよね」という、多くのヒトが持っている良心にマッチしたのでしょう。

 

って、ほんとにそうかな?

どんなトーキョーが写っているのか、ちょっと見てみましょう。

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貧困JKうららちゃんのブクマをまとめた

超貧困JKうららさん Twitter垢発見され豪遊人生を満喫してるのが発覚 NHKどうすんのっと|保守速報

ネット社会は貧乏アピールすら許してくれないのかwwww

2016/08/19 19:14


初見はこの記事。どこから見ても保守速報。映像は千円キーボードのあたりをチラッと目にしただけで。

そらまあゴミ屋敷にも部屋にモノがあるワケだし、ライブ見たりランチ食べたりはするだろうし人間だもの。そこまで騒ぐ話かよ、と思ったんだが、もともとNHKでの取り上げ方への違和感が垢特定の動機だった。と考えると、NHKが嫌われているってことですねこれ。

 

貧困詐欺「千円キーボード女子高生うらら」なんなのこれ、マジで。 - 自由ネコ

「お金がなくてキーボードしか買えない」は、奇跡の詩人を思い出した。撮影しているうちに、ホントに貧乏な気持ちになったのだと思う。

2016/08/20 00:29


そうして、貧困「詐欺」とかNHKの「捏造」「ヤラセ」ってワードが加わってきた。NHKの前科である「奇跡の詩人」を思い出したのは、撮影の現場Dがどのように貧困を表現するかに焦点絞っていたんだろうなと想像したので。現場は真面目なので、入れ込んで撮られているうちに、普通のJK生活を送ろうとしているうららちゃんも「もしかしてホントにド貧困かもしれない」と誘導されたのではないか、と考えたのがこのコメ。「あなたは貧乏なのよ」とオトナに言われて、初めて認識するパターンはあるかもしれないなと想像した。

貧困JK炎上の状況を今一度考えてみるお話 - Togetterまとめ

この件や、デマはデマの件を見てると、確かに炎上の速度ハンパねえと思った。それでも、脊髄反射で反応すること自体を否定するのは違うと思うよ。

2016/08/20 07:47

まとめ方が「とにかくRTするなら落ち着いて」というオチで、もう震災からこっち全部こんな感じよねネット社会は。「「吉田沙保里の対戦相手の美談はデマ」はデマ」という記事が出回った速さには驚いた。なんせその美談すら知らないっていうのに。

ただ、SNS自体は感情的に反応できるツールなのであって、冷静さを失った姿というのがネット社会だと思えば良いのです、という気持ちはある。ここで議論が「貧困の定義」に向かっているわけですが、個人的にはあんまり気のすすまない議論。人それぞれ「やりくり」ってのがあるから、最初からドツボにハマるの分かってる議論だと直感的に思った次第で。

貧困JKの炎上から何が分かるか - T.が過去を振り返る

んー、まともにこの件見てないんだけど、貧乏の定義よりも、本線はNHK を叩きたいんじゃなくて?

2016/08/20 08:12

「保冷剤をクビに巻く」と「千円キーボードで練習する」というシーンが、貧困を表現するためだけに挟んだ映像表現で、特にキーボード打たせた絵面はニュース報道としては余計と感じた「NHK憎し」勢が燃やしている、なので、彼女が本当に貧困かどうかという議論はどうでも良い。と思ったんだけど、「彼女は貧乏ではない」ってことと「だからNHKは捏造している」ってことは確かに論理的には繋がるんだわな。

NHKが貧困報道でねつ造をした、という件がちょっとよくわからない: 不倒城

映像としてどのように貧困を分かりやすく見せるかという点だけ考えた結果、千円キーボードという悪手を指した。

2016/08/20 08:29

とか自分コメントしてますけど、正直、千円キーボードの絵面は滑稽ですよね。バラエティ番組だったらスタジオのゲラを入れても成立するところ。そうそう、貧乏ってのは滑稽なんですよ。でも愛すべき滑稽さというのがある。なのに、このニュースは真面目くさりやがってよー、という気分にもなる。

ただ、ニュースの構成自体としては、「6人に1人が貧困」とか言うデータに従って理路整然とは撮られている気はした。なので「捏造」になるのかどうかという疑問はまさにその通り。

貧乏人は金の使い方がおかしい。

主語でかいね。あのさよう知らんけど、NHKだろ元凶は?相対的も絶対的もねーよ、うらら一家を困窮家庭として見せたNHKに言えば?

2016/08/20 21:33

そこに突如現れた増田! この件はずーっと貧困の定義についての議論も並行して続いており、ある意味で有史以来の人類の最大のテーマでもあるんですね。主語がでかくなるのも当たり前かもしれない。

アニメーター志望だった母子家庭の高校生に対して、画材を購入する余裕があるから貧困ではないという保守速報は、今の日本の象徴なのだろう - 法華狼の日記

みんなおかしい、自分と同じように見えてないのかな?だからその貧困のストーリーは©️NHKではないんですか?

2016/08/20 21:38

このあたりから、もしかしてこのニュースというのは、政治的な右の押し引き絡んでいるのでは?とやっと気付いた。初っ端が保守速報なんだから気付けよって話ですね。自分もだまだです。右か左か、いずれにしてもNHKが主張したいがままに垂れ流すのがNHKのニュースですから、NHKこそ元凶!という方向性で良いのではないかと感じたままのコメ。

貧困女子高生のヤラセと貧困は別問題 - NO TITLE

じゃあどんなNHKの演出なら納得したかをいま考えてみたが、やっぱりビンボー芸人宅訪問みたいなのしか思い浮かばないわ。保冷剤とキーボードは、割と必死だったんだろうと思う。

2016/08/20 22:05

で、このブログが一番自分の思ったことに近かった。そのくせディレクター目線で考えてみたりもした。3分のニュースを成立させるのに無理したんだろうねっていう。上からは当然、「このJK家庭はホントに貧乏なの?」っていうツッコミが一応はあったと思うのです。ツイ垢までは知らなかったんでしょうけど。

片山さつきさんのツイート: "追加の情報とご意見多数頂きましたので、週明けにNHKに説明をもとめ、皆さんにフィードバックさせて頂きます! https://t.co/YsAqNvEPOP"

あーなるほどね、ネトウヨによる左翼叩きがこの炎上の裏にあったのか。今さら気づいた自分の勘の悪さよ。

2016/08/20 22:11

ハッと気がついた瞬間。この一連の流れ、恐ろしい。

痛いニュース(ノ∀`) : NHKに出演した貧困JKの姉と名乗る者が登場 「妹の物は全部私が買った」「家に行かないで」 - ライブドアブログ

この貧困JK 作戦は、日本死ね作戦と同じ黒幕が仕掛けている気がしてきた。それはそうと、家に行くなよ。

2016/08/21 12:33

 

増田が国会にとりあげられる時代なので、もしやこういうステマ的なことをやる勢力もいるのでは、という陰謀論。黒幕というのは大げさだけど、メディアの中の人の左巻きは伝統芸でもあるので、さもありなんという感じ。あと家には行かないで、マジで。 

お前ら正気か by cdb氏 - Togetterまとめ

まとめにブクマしてる時点で周回遅れだけど、最初から言ってんじゃん。左っぽさを嗅ぎつけたネトウヨ勢力がやいのやいのと騒いでいるだけ。俺も途中から気づいたけど。

2016/08/21 15:22

別に最初から言ってないし、やいのやいの騒いでいる「だけ」じゃなくなっちゃってる。しかしこれねえ、片山さん、どのようにオチ付けるつもりなんだろうか。自民の政策のPRに寄与するんだろうか。

 

 

最下層女子校生?無関心社会の罪?(小学館新書)

最下層女子校生?無関心社会の罪?(小学館新書)

 

うーんはてなブログ慣れてない…。 

 

 

『セッション』を観ました

デミアン・チャゼル監督の『セッション』を観ました〜。

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ホントに最後の最後までクソ映画っぽい雰囲気のまま進んでおりました。ドンケツのオチでいくらか救われた、というかこのラストのみがやはりアカデミー賞エントリーの評価の対象となっているような部分もあるのかなっていう感じ。注意深く見るとストーリーもヒトヤマフタヤマはあるんですけど、低予算ということもあり登場人物も少ないので、見どころが絞られちゃっているわけで、これがデメリットでもある上に、最後のオチにすべてを賭ける最大のメリットとしても機能していますね。

役者で見るなら、やっぱりJ・K・シモンズでしょうね。私が彼で印象に残っているのは、『ジュノ』のお父さん役です。いつも機械や時計をいじっている、趣味人でもないけど手作業が好きなちょっと不思議な親、この親あってジュノあり、みたいな雰囲気が好きでした。確かに無骨な雰囲気のある役者なので、この作品でのスパルタ教師役にはずいぶんハマっていた、と思うのは多分結果論かもなあ。もっと変な役者を投入しても面白かったかもしれませんね。

というのも、教師と生徒の間柄の描写がなんかこう教育熱心&レイシスト過ぎて、生徒さんがド緊張したり、ドラム練習するのに血まみれになったりしているのを見て「なんかグロ過ぎ〜」と思ったりしたのですなあ。この描写は、絶対に作品としての外せない狙いなんでしょうけど、私みたいに単純に「なんかグロ過ぎ〜」とオネエっぽい感想だけにならないトンチはあったんじゃないかな、それが役者だったのかもなあと思うのですね〜。

この映画ではジャズの学校、そしてドラマーというギミックだったのも、ちょっと惜しいなって思ってしまいました。教えている側の内容も、教わっている側の態度もエライ単純でして、果たして一流の音楽大学のジャズ科(というのがあるのかな?)というより、戸塚ヨットスクールみたいな更生施設のような閉塞感と「基礎科目」感を感じました。「テンポがどうのこうの!」というセリフは、緊迫したリハ風景を演出するには必要かもしれませんが、まあ、実際に教わったり教えたりすること考えたら、「そりゃねえわな」というか、「んなわけねえだろ」という、ウソっぽさがにじみ出てしまってるんですね。これはウソっぽさがある程度透けて見えてしまうという点で残念だったと思います。

しかし、音楽としてではなく、シンプルに速弾きという競技にかける師弟として見るなら、これはこれでスポ根ものとして見ることができます。速弾きの極地点を目指すことで得られるものが音楽をやることの幸せ、という寓話的なものでしかないのなら、ジャズの学校などではなく、もっと寓話的な設定にすべきだったと思います。例えば20世紀初頭のアパラチア山脈バンジョー早弾きでムーンシャインの製造権利を賭けて戦うとか、そこに鉄道工夫や実在したジョン・ヘンリーが絡んでくるとか、壮大なアメリカン歴史フィクションになったんじゃないかと思うのです、制作予算があれば、の話だけど。ブルーグラスとブルースが唄として渾然と存在していた当時から、なぜブルーグラスだけが速弾きとなり、そして白人のものとなっていったか、という辺りをリサーチすれば、もしかしたら機械文明に対峙する人間の姿が描き出された歴史モノにもなったんじゃないかな〜、って妄想したり。

正直、国会前とかヌルいよね?

【速報】日本政府、マイナンバーで上限4千円を還付するための管理団体「軽減ポイント蓄積センター」を設立へ : IT速報

んー、俺が国会前に行く理由があるとしたらコレですな。

2015/09/09 17:56

b.hatena.ne.jp

 

こんなブクマを自分でしてからしばらく経った。どうやったら国会前にワタクシめは行くのか、ということについて考えてみた。

 

まず、このワタクシめは、反原発では動きません。原発推進というわけではもちろんないのだが、一部の反原発の方々が吸い寄せている「この世は毒だらけ」という前提がまったくフィットしない。反原発の考えが加工食品やケミカル製品の否定へとつながる道に見えるので、これは捨てる。

 

普天間でも、このワタクシめは動きません。今の沖縄には正義があると思うし、オカミの言い分はロクでもないもんだとも感じる。だが地元のことは地元で解決しなければあんまり意味がないのではないか。ヨソモンの自分が頑張って大声出そうって気にはちょっとならないし、そうしたプロ市民風な行動は自己欺瞞かなとも思う。

 

安保法案、これでもワタクシめは動きません。「戦争法案」というワードを作っちゃったセンスはなかなかだと思うが、「徴兵制」についてはミスリードだってのはハッキリしちゃってる。誰もが反対できない「戦争反対」というワードだけで国会前に行くヒマがあったら、もっと戦争に関する本を読むことに時間使った方がいいと思う。ていうか、ちゃんと読め、とも言いたい。

 

第一、国会前ってのはなんなんだ。国会会期中ならともかく、休みの日も国会前でデモやって、マスコミを通じてその思想をアピールするその行動は理にかなっているのだろうか。恐らくは、理にかなっている。でもネット世論はともかくとして、リアルな社会にはクソほどにも影響が出ていないのが現状なのではなかろうか、と。

 

可能性としては、この国会前デモを繰り返し行い、今の人数の50倍くらいに膨れ上がった市民がさすがに交通に支障を来たし、強制排除することを決定した機動隊と市民が衝突し、死人が数人出る、とかいう事件が起こることはあるかもしれん。それを期待しているデモ側の人間もいるかもしれない。あーでも、これは時間がかかりすぎるんじゃなかろうか。

 

そこへ来て、消費税とマイナンバー、「軽減ポイント蓄積センター」の件である。

 

マジか!? くっそー!

 

いい加減オカミに腹が立ってきた!(気がする)ので、効果的なデモの方法を考えてみた。

 

まずホームレスを集めま〜す。百人単位がいいなあ。マイクロバス借りて、消費税反対のビラと弁当で一箇所に集めます。ラッシュアワー時の東京駅の構内がいいかな? そこに居座っていただく。なるべく長い時間、長い期間居座っていただくために、カンパを集めて炊き出しもやります。駅構内に留まることに文句言われるかもしれないので、「ちょっとずつ移動しながら」っていうヤツで。これを毎日やりま〜す。デモ期間中は風呂に入るのは遠慮していただきます。

 

その後、さらに人数が集まったら、他のJR駅構内や空港にも集まっていただきます。なるべく海外からの観光客の目に触れるような場所がイイネ! 圧倒的な人数のニオイによって、交通機関を自然と麻痺させる。通勤者は迷惑して怒る。交通麻痺によって株価を下げるのが狙いです。そうすると大企業は焦る。この一連の迷惑行為(といっても構内をブラブラするだけなんだけど)が、増税反対のデモであることを示し続ける。

 

ということを考えました。

選択肢がないと思っている連中の話には耳を貸したくない

昔からビートルズオジサンが嫌いで、似たようなんで言えばストーンズオジサンもどうでもいい連中だとずっと思っていたし今も思っている。

 

もちろんどちらも素晴らしいバンドだと思うし、音楽のことについては曲によって好き嫌いもあるし、ビートルズストーンズも悪くはない。問題はオジサンの方でね。こいつらはロクに音楽を聞いてない上に、ロック雑誌の影響なのか講釈だけは一人前。

 

具体的に言えばメディアによるジョン・レノンの神格化にずっとお付き合いしつつ、ポール・マッカートニー来日でうわーとはしゃいで「ライブ中水を飲まなかったんだよ!」とか顔を紅潮させてしゃべっているサマは、はっきり無様だ。まあアンタのアイドルかもしれんが、お互い年をとったんだからもう少しオトナになってしゃべりなよって気がしてくるわけよ。こいつらは決まって酒が入るとビートルズの話ばっかで、オトナだから金払いはいいんだけど、こいつらの講釈に迷惑しているロックバーの店長さんはかなりの数にのぼるのではないかと思うのだ。

 

自分は将棋で言うと羽生世代だけど、もっぱら、こういうビートルズオジサンに対するカウンターとして音楽をチョイスして聞いてきている世代ではないかな、もちろんいつも意識しているわけではないんだけど、あまりにも盲目的なビートルズオジサンたちの醜態を反面教師としている点は大いにあると思うのです。

 

自分の先入観なくしてこういう話は書けないんだが、例えばビートルズオジサンよりもちょっと上の世代に、ベンチャーズオジサンってのもいる。このヒトたちの場合は、音楽を聞くということに選択肢はほとんどなかった。ベンチャーズの衝撃ってのは想像しかできないんだけど、「エレキギター!」に対する衝撃をもれなく全員が共有していたはず。ベンチャーズオジサンオバサンは、それしか聞くものがなかったという状況で感動しつつ、そこから何かクリエイトしていったという気がするわけね。それでもきちんと新しいものをアウトプットできるヒトなんてすごくマレではあるんだが、でも総じて自分の中では、ベンチャーズオジサンの方がまだマシって思えるんです。それほどメディアも成熟していない時代だし、ど田舎のオジサン連中がベンチャーズをカバーしたりしてるのは、素直に「お、カッコイイことしてるね」とか思える。

 

ところがビートルズオジサン連中ってのは、まず選択肢がビートルズだけじゃないのに、メディアが仕掛けたビートルズ旋風に自らハマりに行ってたワケです。連中の話す語り口ってのは、必ず、なにかの文章の受け売りです。こいつらは、だらしないと思う。盲目的であることに対してなんの反省もない。リテラシーの欠片もない。「他にもいろいろ聞くんだけど」とか前置きした上で、「やっぱビートルズが最高だよね」とかぬかしやがる。お前らが良いって言ってる意見は、お前の意見か? メディアの意見じゃねえのか? つーかお前、全然他の音楽とか、聞いてないだろ? 「若いヒトの音楽は分からない」っていう意見はある意味オレもオッチャンだから、まあ仕方ないっていう気持ちもあるが、それでもお前らは、ボカロ曲のひとつも聞かないで、ただビートルズがいいよって言いたいだけなんじゃねえの?

 

そんで、ベンチャーズってのは特に思想がなかったんだけど、厄介なんだ、あのジョン・レノンってヤツがさ。世界平和とか言い出したヤツ。そんな夢の様な言葉と音楽をつなげたっていう戦犯の1人だと自分は思っている。ローカルな場所での戦争についてしか音楽は語れないって真実にいち早く気がついていたミック・ジョーンズの方がジョン・レノンより数百倍エライ。いやまあ、でもこれはどっちもどっちという部分でもあるのでコレ以上広げないが、問題なのはアーティストではなくて、やっぱりオジサンの方だ。ここでもビートルズオジサンたちは、世界平和だとか言い始めたわけね、メディアと一緒になってね。

 

んで、いろいろあって、風景としてのビートルズオジサンたちは、サヨクの集まりと繋がってきちゃうんです。だからオレは、国会前デモとかいう画像や動画を見ると、その中に相当数いるビートルズオジサンたちの顔を目にして、なんか嫌悪感がまず先に来ちゃうんだなこれが。音楽と政治の話はもちろん関係ないんだが、ビートルズオジサンたちがこれまでも、これからもずっと尻馬に乗ってきたように、他人の意見に同調するだけしか能がねえんじゃねえか、と思ってしまう。3.11以降ずっと、そういうもやもやはある。放射能怖くて九州の山奥に逃げた連中が自己弁護に走るあまり、プラーナを食べるだのケミカルシャンプーを使うなだの、タガが外れた方向に行ってしまうのは見てらんないんだよね。「すみません間違ってました」と言って帰ってきてもいいんだよ、東京に。もしかしたら「すみません間違ってました」と九州の山奥に訪ねるのは自分かもしれないけどさ。

 

強行採決に対するアティチュードもひどい。与党案に対して答えはひとつなのか。そしてなぜ、すぐに徴兵制なのか、すぐに戦争なのか。原発についても、沖縄についても同じ。なんでも反対と言われる野党の態度と同じじゃないのか。同じでいいの? 同じだから安心するのか? 同調したいだけなの? そこら辺をビートルズオジサンたちに問いたい。

 

私もちょっとひねくれ者なんで、ああいうムードにはいっさい同調したくないんですよね。だから他人とは違うモノ、選択肢を探したいと常々思っている者です。新国立競技場についても同じだな。まあほんと、同調圧力だけには屈したくないと思っております。

ハロプロについて書くよ

2015年は、断然ハロプロが面白いということについて書き殴っておく。

 

アンジュルムの「大器晩成」という曲が2月にリリースされるのだが、それに先立ち正月のハロコンで行われたライブ映像がハロステで公開された。

 

この曲、トラックは人力のドラムで録音されていて、かなり早いテンポの四つ打ちのファンクで、過去のつんくさんの作ったハロプロディスコ系の曲の中でも最速なんじゃなかろうか。そのリズムがもうこれ以上ないというほどノリノリで、10代のアンジュルムのメンバーにもその熱が伝わるのだろう、そのパフォーマンスからもアツさが伝わってくる。

 

つんくさんは、まあ早い話がオッチャンなので、ブラック系が好きとは言ってもドナ・サマーとかアースとかジャクソン5とか、少しでも黒人音楽のマニアと自認する俺のような人間にとっては、ま~あミーハーもいいとこで、薄っぺらい上澄みの黒人音楽しか知らんのかいな、という、ちょっと軽蔑というわけではないけどシタに見がちな方です、正直言うとね。しかしそのミーハーな部分があればこそ、あれだけのアイドルのヒット曲を生み出していたわけで、マニアックに深く潜ったりする感覚だと数字はついてこない世界なのだろう。そういうわけで、つんくさんを尊敬する人の気持ちというのは分かる。

 

その上で、あの方の良いところというのは、10代のアイドルに対して「音楽のチカラを信じなさい」とメールするようなセンスだ。恐らくこれ、建前ではなく、つんくさん自身の信条なんだろうけど、非常にハロプロのコアを支えている考えなんじゃないかなと思うのね。キャラが良い、歌がウマい、踊りがウマい、顔がカワイイ、と色々アイドルという競技、もしくは「アイドル道」には欠かせないスペックが、女のコそれぞれにはあると思うんだけど、この考えは、それら全部ひっくるめて、要するにアイドルのやることは間違いなく「音楽」そのものなんですよ、という思想に繋がってくる。

 

これねえ、いろんなアイドルが散乱している現状では、普通の大人ですら惑う部分なんだから、実際に現場でアイドルやってる10代の女のコにしてみたら、正しく突き詰めて理解できているとはとても思えないわけよ。何をヤレば売れるのか、とか普通ならそっちの方から入って行くから大人ってのは。そうすっと、女のコもそう思っちゃう部分があるわけよ。ところがつんくさんは「音楽を信じなさい」とかシラフで言える人なわけよ。これ、強いなあと思ってね。

 

でね、2014年は不作だった。長くハロプロ見てるわけじゃないけど、楽曲的にはホントに不作だったんじゃないかなと思うんです。Juice=Juiceが2年連続で楽曲大賞取ってるようなテイタラクから考えたら、他何やってたんだよ、という思いは拭えない。研修生の曲が良かったかもしれないが、結果的には2014年は道重さゆみの引退するする興行で引っ張った部分は否めない。つんくさんご本人の病気もあったのかもしれないが、まあ普通だったら、そんなにヒット作ばかり産めるわけなかろうって考えるもんなので、まあ「道重引退」を掲げてある程度やりながら、ハロプロの大人たちは2015年からの展開を考えていたのが2014年なのかもしれんな、と。

 

そして、アンジュルムの「大器晩成」に話は戻るんだが、この楽曲は、ハロプロのレギュラー陣のなかでは初めて「つんく離れ」を実行した曲なのね。経緯や思惑はいろいろあるんでしょうけど、生音でライブ感のある演奏を楽曲として残したことには大きな意義があると思うのです。感受性の強い、何かしら人より音楽的な才能を持っているハロプロの女のコたちに、この変化が伝わらないわけがないのです。

 

この手の話で思い出すのは、BABYMETALという「ヘビーメタルとアイドルを融合させた」と言われるアイドルユニットのボーカルの女のコが、バックトラックを生バンドで演奏をするライブの直前まで、普通のカラオケをバックに歌う感じかと思っていたら、いざ手練のミュージシャンが演奏を始めたら、全く圧が違ったのでびっくり、というエピソード。いい話ですね。生音への希求というのは東京女子流とかベイビーレイズというアイドルで実際に行われていたのだが、ハロプロとしてはモーニング娘。14がEDM路線を貫いていたということもあり、なかなか「生音がいいよね」というムードには至らなかったわけで。

 

ソコへ来て、アンジュルム「大器晩成」ね。「音楽を信じる」というハロプロ思想の根幹にピッタリの曲が出来上がったわけです。これは大人たちがよくやってくれたと思います。ここから、女のコたちに伝播すればいいなと願っています。

 

そうそう、かつてはどの現場でもバンドが演奏する前で歌うのが当たり前だったが、今や女のコたちは、「生音」への想像力も欠けてしまうほどになってしまっているという状況がまずある。その上で、松田聖子というオールドスクールを掘り起こそうとしている宮本佳林という女のコも、重要人物。尊敬するアイドルは松田聖子、と言って憚らないこの努力家は、現在進行形で進化中なのだ。

 

あ、ワタクシ高木紗友希推しですが。