『LIFE!』を観ました

ベン・スティラー監督・主演の『LIFE!』を観ました〜。

いろいろと熱く、またいろいろとヒドイなっていう、映画でした。それでも、またベン・スティラーの最高傑作として更新された、と言いきってもいいんじゃないでしょうか。

まずヒドイなっていう方から話しましょうか。この映画、オープニングのクレジットから「主人公は僕だった」にそっくりで、あまりにも似ているので、初見ではびっくりしてしまいました。あと、劇中の音楽の使い方のエモさなど、かなり似ているんですよねー。同じスタッフがいるのかと思ってプロダクションノートを見ても、とりあえずは被ってない。ということは…よく言えばオマージュ、悪く言えばパクリってやつです。「主人公は僕だった」という映画は、これホントに特徴的でして、これに似てしまうってのはやっぱり疑わしいなというわけです。

そしてアツいと感じたのは「音楽使い」。もちろんあの、アイスランドでヘリに飛び乗るシーンです。デヴィッド・ボウイの1969年の作品「Space Oddity」に新たに命を吹き込んだ、という感じです。このシーンだけで、十分満たされたと感じるのも不思議なもんです。他にもショーン・ペンが写真の中から手招きするシーンなど、ワンシーンごと見ると感情を揺るがすセグメントが多いんですが、あのヘリのシーンは演出上突出させてました。それまでのクリステン・ウィグアダム・スコットの伏線をすべて回収して、映画中盤の最大の山場にするのに成功してました。しかし実際に上手だなって思ったのはヘリのシーンぐらいです。そういうとこ、ありますよ、ベン・スティラーは。


ベン以外では、アダム・スコットが最高でした。彼の成功者役はホントに大好きです。妹役のキャスリン・ハーンもそうなんですが、この二人はどちらも「俺たち義兄弟」に出てるんですよね。ウイル・フェレル主演の。ほら、だからそのー、パクリ感を感じるのもやむを得ないっていう…。

最後にシャーリー・マクレーン。お母さん役。ジャック・ブラック主演の「バーニー」から続けてみると、もっと見たくなりますね。