柴田トヨさんの詩集、すげえなあ
というニュースなんですが。
またNHKなんですかー。最近またNHKと組んで本売っている悪い人がいるみたいですね、ってウソウソw。
マイケル・サンデル、山谷のホスピス、と結構記憶には新しいものでもゾロゾロ挙げられるんですが、テレビと組むってのはまあ今となっては古典的なプロモーションではあります。
さてこの「くじけないで」ですけど、当初は自費出版だったんですよねー。飛鳥新社さんから発売された時の記事から引用しますと
「朝の詩」９９歳柴田トヨさんの詩集 ６月の月間ベストセラーで初登場１０位
トーハンでは「大きく売れにくい詩集で、しかも１００歳近い高齢の方の本がランクインするのは珍しい」としている。
産經新聞の「朝の詩」ってのに連載されていたっていうだけなんですから、これを見抜いた編集者は本当にガチでヤバい目を持ってます。すげえわ。悪魔か…いや悪魔ではなくて、日経のウーマン・オブ・ザ・イヤー2011で７位！でした。日本で編集者でヒットメーカー部門…いやほんとすげえ。
ただここまで売れるってのも、あり得ないことではないんでしょうね。このくじけないでは購買者の中心は40代女性で、実はKAGEROUの中心購買者層ともろかぶっているんすね！
普通は「これはよい作品だから売れる!」と思うから出版するもんなんで、たとえ地方出版でも自費出版でも、それなりにいい本ばかりの（とここではとりあえず仮定しときましょうかw）中から、ここまで売れる本を見つけてくるってのは、なんなんでしょうねこれ。下手な鉄砲数撃ちゃ…の確率論的なもんでしょうか。いやいや、一生ヒット作とは無縁の編集者や作家だっていっぱいいるんですからねえ。
「KAGEROU」に対してはやっかみ混じりの非難の嵐、でも「くじけないで」は賞賛の嵐。なんだろうこの違いは…まあなんにしろ、売れるってのは素直にすごいことだなって思うんすよね！
