『日本競馬闇の抗争事件簿』を読みました
渡辺敬一郎さんの『日本競馬闇の抗争事件簿』を読みました〜。
日本競馬 闇の抗争事件簿 (講談社プラスアルファ文庫)
posted with amazlet at 11.02.08
言ってしまえば競馬についてあれこれ知りたいから、古本屋のワゴンでこれを買ったのですが、それにしてもまったく素人の自分が読んでみて、本当に知らないことばかりで面白かったですねー。
馬主とJRAの対立、社台と日高の対抗意識など、日本の競馬の見えない部分、つまり「闇の抗争」がいろいろ書かれていて、その意味ではこの本は掛け値なしにまったくタイトル通りです。しかし一番面白かったのは、「競馬マスコミ」を扱った章ですね。「ダービーニュース」という競馬新聞の編集長を務めた筆者の渡辺さんが、自身の半生を振り返りつつ、愚痴とも嘆きともとれるような競馬マスコミ業界の解説は、この本で一番面白いところだと思います。例えばどこかの一杯飲み屋でこの話を聞けたら最高でしょうね。
やっぱりこの手の暴露的な本は、鋭い事情通がいろいろ愚痴ってこそってところもあるでしょうね。どうせ暴露できる内容なんてそれほどのものでもないのだから、せいぜい宣伝して売り抜いちゃおうっていうことです。この本は随所の愚痴が光ってました。おっさんと差しで飲みたい気分になることはまあ滅多にないでしょうか、そういう時に自宅で酒飲みながら読むといいかもしれません。
