『必死剣鳥刺し』 を観ました
『必死剣鳥刺し』 を観ました〜。
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池脇千鶴が素敵すぎる。こんなにいい女だったか、ちょい幼い顔がもうたまらんです。
それから吉川晃司。かっこよい。すごく強そうです。しゃべり方もなんかこうひと味違うし。
トヨエツは、風呂のシーンが多かったんですが、おっぱいが女みたいでしたね…まあいいんですが。池脇千鶴とチュッチュチュッチュしてましたねーうらやましいです。
そして内容の話なんですけど、これなんかねえーもう、単にグロい。ホラー映画みたい。こんな血みどろがやりたいなら別に藤沢原作じゃないほうがいいんじゃないの、って思ってしまいます。もっとファンキーな時代小説の原作なんていくらでもあるんだけどなあ。と思ったら、監督さんはジャパニーズホラーの元祖みたいな方じゃないですか。そうすると、やはりファンキーな殺し合いというわけにもいかないんでしょうね…。
やっぱり山田洋次のあとにやる藤沢原作の映画っていうのは、ちょっと大変ですよね〜え。思い出してもらいたいのですが、藤沢周平の作品というのは、概してチャンバラの描写に重きを置いているわけではなく、剣豪小説ばかりだった時代のアンチとして出てきたわけです。それからタテ社会で息苦しく暮らす武士がサラリーマンの悲哀と重なるから人気があるんだなんてことも言われますが、歴史の波に消えていった儚い弱者の夢にいつも焦点をあてていたように思います。その点は山田洋次監督と大きくリンクしますよね。だから藤沢作品に血しぶきってのは、根本から間違ってると思うんすわ。
ところがこの『必死剣鳥刺し』は、弱者としてのトヨエツ、あるいは弱者としての池脇千鶴が見えてこないんですね。藤沢原作の行間をどうやって膨らませるか、これはとってもやりがいのある仕事だと思うんですが…ねえ、難しいことなんでしょうねえ。
でも殺陣のシーンには大満足ですよ。グロいとか関係なく素晴らしい。
