『スモーキング・ハイ』を観ました

セス・ローゲン主演の『スモーキング・ハイ』を観ました〜。


いやあ、ハッパ吸いっぱなしですねこの映画。困りました。

ずっと吸いっぱなしっていうことは、ハイになってるのが平常ということなんだから、マリファナ吸ったからなんだっていう話になってしまう。そうなると、どんな行動を起こしても、まあキマっちゃってんだろうなあということで納得しなくてはいけなくなる。その点は映画としては超ずるいなあと思いました。

セス・ローゲンが女子高生(アンバー・ハード)と付き合ってる設定とか、なんじゃそりゃって感じですけれども、ただセス・ローゲンはかっこいいからそういうこともあるかなっていう。しかも製作総指揮ですから自作自演っちゅう話ですからね、勝手にやっとくれという感じです。他方、相方のジェームズ・フランコにしたってイケメン売人なんですから、逃亡中に匿ってくれる女の何人かはいてもいいんじゃないかと思ったんですけどね。それにしても台本あるんだかないんだか…っていう感じのこの二人の会話シーンは、やっぱり面白かったです。あとなかなか死なないダニー・マクブライトの役。こいつは面白いです。超ツボでした。つまりこの3人とも、それぞれ味がありまして、いずれもコメディアンとしては特級ですから、いつまでも終わらないコントの方が本当はいいんですけど、映画だからこれにて終了っていう時間がくるのは仕方ないですね。永遠にコントやっててほしい。永遠に!

あと特筆すべきは、この作品で使われている音楽です。このサントラの並び、素晴らしいです。絶品です。まず冒頭から偽ReggaeのEddy Grantの名曲が飛び出してくるあたりの選曲に、いやあしびれました。その後もサイプレス、ボンサグ、PE、ピータートッシュとヒップホップとレゲエを織り交ぜながら進む絶妙さ。あのー、ググって分かったんですが、麻薬組織とつるんでいる婦警の人は、あのスパイク・リーの名作『Do The Right Thing』のオープニングのPEの"Fight The Power"で踊りまくっていたあの人だったんですね。すげえわあ。

振り返ってみると、今年になってマリファナが出てくる映画をずいぶん観てるような気もしますけど…これで大丈夫なんでしょうか。大丈夫です。

ところで最初のシーンって一体なんだったんすか?戦時中の極秘研究で大麻吸って上司の顔を思い出せとか…謎です。

Pineapple Express
Pineapple Express
posted with amazlet at 11.02.13
Various Artists
Lakeshore Records (2008-08-05)
売り上げランキング: 377542