『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』を観ました

ジャド・アパトー監督の『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』を観ました〜。

ジャドアパ作品で見逃していたものですが、これはかなりの重要作品だったんだなと思いました。

コメンタリーやなんかでも確認できるんですけど、ジャド本人というのは非常に映画製作について素人であることを自覚していて、それが多分コンプレックスというか、ハリウッドにおけるプレッシャーにもなっているんでしょうね、特にこれを撮った時期には。だもんで、とにかくギャグを詰め込もう、細かい笑いのみで天下を取りに行こう、認められようという、フレッシュな意気が十分感じられる作品だったと思います。

主演のセス・ローゲン他、今ではすっかりおなじみ(個人的に)になってしまったスターが数多く登場しますが、基本はレスリー・マンつまり実際のジャドの嫁と、実際のジャドの子供たちが子役で登場しているというこのファミリー感が、ジャド作品の根底にあるのかもしれません。予算についてはよくわかりませんけど、結局映画製作の現場は思っているよりずっと狭い、濃密な人間関係で支えられていて、それをうまいことつなぎとめるから、いい監督であったりプロデューサーであったりするんだろうな、などと考えました。

お話の内容も、なんかすっきりいい気持ちにさせてくれました。成り行きのセックスで子供ができたらどーなるの、というお話の展開のひとつとしてももちろんアリです。特に妊娠を聞いたセス・ローゲンの言動は、いつか自分もどこかで使おうと思っております、なんつって。かっこいい男でした。

あと、なんといってもマリファナ大好きな連中の描写が最高ですね。新しいネットビジネスをスタートアップさせようとしているアヤしい仲間たち…一番好きだったのはシャーリーン・イーです。美味しいところをガッツリ持ってってました。

あとはケン・チョン産婦人科医。そらもう当然おかしいでしょ、この人がやれば…。やっぱいいんですよね、アジア人inハリウッドっていいなあ(^O^)