『マーシャル博士の恐竜ランド』を観ました

ブラッド・シルバーリング監督の『マーシャル博士の恐竜ランド』を観ました〜。


アダム・マッケイが製作総指揮をしております。予備知識なさすぎで申し訳ないのですが、ウィル・フェレルとダニー・マクブライトの共演だったとは…これだけでもう最高、素晴らしいと賞賛せざるを得ないところです。どうもお話の設定に既視感があって、きっとなんかのパロディなのかと思っていたら、映画自体が1970年代に放送されたテレビシリーズ『Land of the Lost』をリメイクしたものだったんですね〜。ほんっとに、予備知識なさすぎで笑っちゃいます。

登場人物は主に3名、ウィル・フェレルとダニー・マクブライト、それにアンナ・フリエル。彼らが、まあよく分からないんですが、異次元だかに行ってしまうんですね。そういう映画です、ハイ。霊長類のメイクやセットを始めとして、全体に漂うB級な感じは、ああこれはワザとやってんだな、とすぐに理解します。なぜならたっぷり使っている特殊効果がA級なんですね。このあたりは賛否両論分かれるところなんでしょう。個人的には、もっとローファイに徹底すべし、という意見寄りです。ローファイに徹底して、女優をサラ・シルヴァーマンにしてたら最強だったのに…残念です。


ダニー・マクブライトのキャラの不変ぶりは、「いつでも大麻」のセス・ローゲンと似てますね。『ピザボーイ』や『スモーキングハイ』でも見せていた、でっぷりした非モテアメリカ男性の典型というのかな、なんか私はとても気に入っております。グロもロックもドラッグもアルコールも銃も当たり前っていう、それでいて絶対的な悪役でもない気のいいところもある、オモシロ役者なんですよね。彼がこの作品に抜擢されて、ウィル・フェレルと存分に絡んでいるのを観られただけでも最高です、ってこれ最初に書きましたねすいません。こういうキャラ一辺倒のダニー・マクブライトですが、『マイレージ・マイライフ』でのジェイソン・ライトマン監督の彼の起用がとても斬新だったことを思い出します。

えーと、内容なんですが、これねえ、どうも大前提からしてよく分からないんですが、とにかく異次元に行くという話でして、なんかの増幅器だかの装置からミュージカルの『コーラスライン』が流れるっていうのが面白いんです。この装置を作ったのはウィル・フェレルの演じる教授で、『コーラスライン』は素晴らしいと絶賛している、と。こういうウィル・フェレルはもう何度も観ております。恐竜の尿をかぶるってクダリも、バンジョー弾いてて虫に刺されるところも、さすがです、面白いです。

結局のところ面白いんですよ、この映画。あー面白かった、という気持ちしか残らないんですね。『ゾルタン星人』を観た後と似た感情です。面白かったら私は許すタイプですから。