『バッド・ティーチャー』を観ました

ジェイク・カスダン監督の『バッド・ティーチャー』を観ました〜。

キャメロン・ディアスの大物ぶりというのか、怪物ぶりが発揮されていた教師モノでした。この人はホントに独特という気がして、周りに影響を与えるというよりも強引に自分の世界に引っ張り込むような怪力を感じます。『ホリデイ』の時にも自意識過剰という印象だったんですが、本作もやはりキャメロン・ディアス。共演のジャスティン・ティンバーレイクも並のハンサムに思えてきます。それにしてもキャメロン、もう少し年相応なキャラやればいいのになって思うんですけど…どうなるんでしょうね今後は。『マルコヴィッチの穴』での薄幸さの漂うキャラがどういうことだったのか、どセレブな今となってはさっぱりわかりません。

そのキャメロンが、ダサい教職員の中に入って女教師をやったらどうなるのか…そりゃそうなるわなあ、冒頭の10分までの状況説明で全容を理解できます。というわけで、冒頭の10分でこの映画は終わったようなもんです、別にキャメロン演じる女教師がどうなろうと興味がなければ。

実際のところ、ストーリーはま〜あなんていうのか、大麻も酒も小道具に出てくる割には毒にも薬にもならない代物で、キャメロンが豊胸手術をしたいために不正を行うというだけの話です。一応ジャスティンとの共演がポイントではあるのですが、お話がそこに全乗っかりしていないところは、制作側の誠意みたいなものを感じました。そりゃあねえ、なんでもかんでも『ステイ・フレンズ』みたいな映画になってもしょうがないしねえ。

むしろこの映画は、『奇人たちの晩餐会』でも大活躍したルーシー・パンチが2番目のポジションで大活躍していることの方が面白かったです。この人ってイギリス人なんですねえ。真面目な教師なのに胸をガーッと寄せてるセクシーな絵がそそりましたねー。キャメロンとの対比が面白かったんですが…しかし怪物キャメロンには喰われっぱなしだった印象です。もし自分が女優だったら、キャメロンと絡むのはひとつのチャレンジ、将棋に例えたら羽生さんに挑戦するようなもん、相撲に例えたら白鵬に立ち合いで気合負けしないようにぶつかってくことに似ているんだろうなーと思います(キャメロンがすげえ女優だとは単純には思わないんですがねえ、こればっかりは…しょーがない)。なんか彼女のコメディ的な部分だけを採り上げてしまいがちですが、実際彼女は普通に美人女優ですよねえ。一度ガツーンと主演作品を見たいもんです。