『俺たちステップ・ブラザース』を観ました

アダム・マッケイ監督の『俺たちステップ・ブラザース』を観ました〜。

ウィル・フェレルジョン・C・ライリー、もうなんていうのか、終始暑苦しい2人でしたねえ。ただやっぱり、おかしな失業者二人組、精神年齢が小学生として自由に暴れまくる構成はどうしても辛いんですよねえ。強烈なボケ同士なんで、恐らく台本なんて完全無視のオモシロトークの応酬なんでしょうけれども、これが際限ないからグッタリしますわねそりゃあ。ま〜あどちらの印象も変わらず、と言いましょうか、冒頭の2人が対峙するシーンだけで納得ですね。夢遊病であったりエロ本コレクターであったり、設定が無理過ぎるので劇中ではもはやどんなことになろうとも想定内と思って観てしまうんでね、新しさはないです。むしろ後半の社会復帰した表情の2人の方が、周りのくだらなさ加減が引き出されて面白いっていう、変なコメディでした。

その周りのくだらない連中について書きましょう。勝ち組の弟役のアダム・スコット(と家族)が小気味よく、その奥さん役のエロ妄想家、キャスリン・ハーンもかき混ぜてくれて、面白くなってきます。面接官役にもちょいちょいとセス・ローゲン(屁を味わってました)やケン・チョウ先生といった(個人的には)おなじみのメンツがチラチラ出てきます。この辺りで一番オイシかったのはロブ・リグルでした〜。「コバヤシみたいにホットドッグ食ってやる」は超笑いました。この人は『ハングオーバー!』で、婦警役のクレオ・キングとともに主役3人の取り調べをして、子供にスタンガンの使い方を教えるオモシロ警察官役でした。いつも思うんですが、このテのフルキャストコメディ映画で印象を強く残すってのは至難の業でしょうから、それだけ腕のある人ってことなんだろうなーとか、いろいろ考えてみたり。

なかなか本作のようなドコメディと比較するのは心もとないんですが、ウィル・フェレルに関してはフィギュアスケートジョン・C・ライリーに関してはクソガキの方を推したい気持ちです。なんでかと言われると、やっぱりちょっとはストーリーを楽しみたいからっていう、まあそれだけです。ストーリーについては、本作は明らかにどーでもええ感じです。まあだからこそ気楽に笑えるっていうのは真実ですが。