『俺たちニュースキャスター』を観ました

アダム・マッケイ監督、ウィル・フェレル主演の『俺たちニュースキャスター』を観ました〜。

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アパトープロダクションの2004年の作品、版元はドリームワークスだったんですね、あれれって思いました。「俺たち〜」シリーズってのはウィル・フェレル主演作品に付けられる法則なんでしょうかね、ちょっと全部観ているわけではないので分かりませんが、フィギュアスケート義兄弟よりもこの作品の方が前であり、俺たち邦題の記念すべき初出ということになるようです。この邦題シリーズは結構ウィル・フェレルに似合ってますね。


とにかくウィル・フェレルという芸人さんは、ガタイのデカさを十分に活かせているという点が見事だと思います。もちろんこの人はボケがメインなんですが、「義兄弟」のロブ・リグルがボケている時の聞き役だった時のように、他のコメディ俳優がガンガン攻めているのをいなす様がとてもいい味なんですよねえ。本作品ではジャック・ブラックバイクで事故ったシーンのウィル・フェレルの対応などが好きです。その一方で、なんかこうやり過ぎっていう部分も必ずあって、キャスターをクビになった後にヒゲ面で牛乳飲むあたりや、ジャズの飛び入りセッションでフルートを吹くシーンは、私なんかはお腹いっぱいな感じでむしろ笑えないっていう事態にもなるから面白いんですね。しかし、こうやって文字に書いてみて思い出す方が笑えてきて、こんな面白いこと考えてるなんてすごいとしか言えません。


居並ぶ名コメディ役者群の中で、やっぱり私は個人的にポール・ラッドにハマってないですね。元々大ウケする種類のコメディアンじゃないからかもしれません。なにしろ横にお天気キャスター役のスティーヴ・カレルがいてホントにおかしなことやってんだからしょうがない。あのキャラクターは最高でした。童貞男の元になっているような部分も感じました。もう一人、スポーツ担当のデヴィッド・ケックナーも最高のキャラでしたよ。いずれにしてもこの4人のキャラ分担は素晴らしいものでした。



コントをやるとして、題材はアナウンサー、それでこのニュースキャスターのキャラクター4つが挙がってくること自体が信じられないというか、クオリティが高すぎます。日本で言ったら志村けんが最右翼なんでしょうけど、同じことができるかどうか、心もとないです。その他の数ある若手お笑いを使ったコント番組の質を考えると、高低差ありすぎて体の一部に異変が起こりそうですね。

特筆すべきは。なにしろこの作品、DVDのコメンタリーがひどすぎましたねえ。これまで観た中では最悪最低の音声解説でした。あまりにひどいので、「俺たちニュースキャスターと言えばコメンタリー」という風に記憶に残ってしまいました。