『ペントハウス』を観ました

ブレット・ラトナー監督の『ペントハウス』を観ました〜。

ペントハウス [DVD]
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全体的に大したことのない映画でした。一言、ベン・スティラーエディ・マーフィーに期待しすぎるのは禁物ですね。どちらも安定感ないなあって感じで観てました。この二人が共演するならお笑いに振れることを期待してしまうし、予告編で観た時もそんな印象を受けたんですけどねー。

普通の人が泥棒をすることになる動機づけなど、突飛なアイデアに満ちた脚本はなるほどなーって思わせる強さは確かにあります。その演出面や絵作りがなかなかの愚かさで、結果的に駄作になってます。まずペントハウスの職場の雰囲気がまるで分からないのが致命的でした。映画を見ながらこんなもんかなっていう、リアリティを脳で補完しているようではいけません。ボビーで観た厨房や美容室、あるいはイントゥ・ザ・ワイルドの絵作りに比べるとひどすぎます。チープならチープでそれなりに楽しめるはずなんですが、妙にスリルとかサスペンスを目指している意味が分からないし、泥棒を成功させるためのいろんな要素の後付け感が目立ちすぎます。やっぱこっち系は好みじゃないってことでしょうね。

新人従業員役をやってたマイケル・ペニャは、ピザボーイでコワモテの殺し屋やってた役者です。あっちのキャラの方がよかった。プレシャスで主演したガボレイ・シディベも出てましたが、あっちのキャラの方がよかった。悪い映画を観た後は、結局そういうことになりますねー。

唯一いいなって思ったのは、FBI女性捜査官役のティア・レオーニの酔っ払ったシーン。それから司法試験の勉強をしていたニーナ・アリアンダ。彼女はブロードウェイ出身なんですね。美人です。他の作品も観てみたくなります。