40歳男が生まれて初めて東野圭吾を読みました

秘密 (文春文庫)
秘密 (文春文庫)
posted with amazlet at 11.02.17
東野 圭吾
文藝春秋
売り上げランキング: 399

これまで東野圭吾さんの作品はひとつも読んだことがありません。

明らかに避けてきたんですよね。読まず嫌いって訳でもないんですが、立ち読みでちょろっと読んでもなんだかテレビドラマだなっていう感じがして、こんなのダラダラ読むのはまっぴらごめん、と思ってました。読もうと思ったきっかけは、やっぱりなんといっても最近読んだ小川洋子さんの本ですねえ。売れてる本でも結構面白かったんですよね。そんでじゃあ東野作品をなにか、と思ったときに、真っ先に出てくるのが『秘密』か『容疑者なんちゃらのなんちゃら』でした。

そういうわけで、今から『秘密』を読みます。もちろん映画の方の『秘密』も観てません。初めて東野作品を読むわけですから、その記念として、以下に、40歳男が初めて『秘密』を読みながら、クダを巻いていった過程を書き起こします。『秘密』を読んだことのある人にはニヤニヤしていただき、また読んだことのない人にはネタバレ恐れありってことでよろしくです〜。


(夜勤帰りで鳥の唐揚げチンするとかの描写…ドラマみたい)
(あっそう、事故が起きて、なるほど嫁が死んだと)
(はー、なるほど、娘が嫁だということね。娘嫁。下から読んでも娘嫁w)
(あり得ないけどな、まあいいよいいよ)
(図書館で娘の先生に会うんだが、これ美人だからそのうち嫁の嫉妬買うとか?)
(娘の見た目なのにしゃべりは嫁っていう、このコントをダラダラ見せられるのかなあ?)
(隣のおばさんっての、大阪弁やねんなあ…小金井の住宅街なのに)
(図書館で調べたことってのがひとつキモなんだろうね。直子はいずれいなくなるっていう)
(ああ、この田島っていう少年が、そのうち直子に恋しちゃうとかなんだろうなー多分)
(あ、デブが田島君か、フェイントwおもしれえな)
(遺族会のあたりはいい感じ。運転手の妻がお詫びをするとかね、緊張感あるな)
(えーなになに、サシで会う展開なわけ?)
(放り出すわけにはいかなかったっておかしいよね、ここは放り出すべきじゃないの?)
(うっわ、同じ家の方向だってーの、タクシーか。新宿から調布まで?おいおい金持ちやのー)
(そして運転手の娘登場とかもうねー)
(ちょっとさー、人の家の受話器を取るとか、逸脱し過ぎだろ)
(そしてなんと、運転手の嫁は主人公の会社の下請けだとな!?)
(そんな偶然ねえだろ普通)
(こうなってくると直子と平介の会話の部分はホッとするね)
(もうここまででたくさん伏線くっつけてきたなあ…すごいよなあ)
(あこれ行くんでしょ、関連会社に。で運転手の奥さんに会っちゃうと)
(え、わざわざ探すんだー。こっちも工場勤務なら迷惑だって思わないのかなー、まあいいけど)
(そうかそうか、運転手の収入について調べたいんだったね)
(いやーいろいろ立ち入るんだねー。遺族会の弁護士いるのにね)
(え、そんな北海道土産なんかもらったらだめだろ、もらうんだ、まあいいか)
(よく分かんないんだけど、直子ってのはなんでもう平常運転なの?混乱してないの?親子丼とか作ってさー)
(これって生理でしょ、「おかしいなー」ってトイレ行くのは)
(yes、当たり)
(この娘の部屋のくだりはいいなあ。悲しいとこだよね)
(セックスどうすんのってあたりはまだコントの続きですな。分からないでもない)
(やっちゃうってのもお話的には面白いんですがねw倒錯してて)
(いやいやいやーやっぱり遺族会の描写はしっかりしてる)
(「稼ぐ」ってのは、普通にただ「仕事する」っていう意味とはとらえられないんでしょうかね)
(工場勤務なのにね)
(そりゃそうだ、幹事の言ってることはもっともだ。個人的に話すんじゃないよって。幹事は俺かw)
(快楽星団?香港のエロ雑誌?)
(橋本多恵子って誰だっけ…あ、先生か)
(ほうほうほう、美人の先生とサシっすか)
(ズイキとはこれまたエッチなアイテムですね)
(むーん、直子の志望動機に説得力あるかも)
(ああ、平介さんも溜まってるっていう描写ね。オナニーぐらい普通にするけどね)
(なんなのこれ、運転手の奥さんよく出るねえ)
(現金書留の控えくれませんかってのもひどいよな、言い訳してるけど)
(これは運動会で美人の先生の手作りの弁当を食べて直子が嫉妬するっていう展開?)
(やっぱそんな感じですかあ。入れ替わったっていうオモシロ設定で欲張っちゃう)
(しかし金額が決着する遺族会ってのは無念なシーンだろうねえ)
(今度は平介&直子の部分がうざくなってきた)
(だるい)
(「そりゃそうだ。ジュースじゃないんだぞ」アホか)
(やっぱり直子とセックスする展開じゃないとまずいんじゃないの小説的にはさ〜)
(美人先生思い浮かべてマスターベーションとか言われてもなあ)
(いずれはセックスしてほしい!)
(「ダサいよ」「えっ、そうか」どうにも共感できない会話)
(おろろ、死んだ。運転手の奥さんが。心臓マヒすかー)
(おおお、運転手の娘さん可哀想だなあこりゃあ)
(懐中時計とな?)
(若い肉体を手に入れたってことなんだから直子個人にしてみたらラッキーだよなあ)
(おせっかいな人だとは思ってたけど、札幌行って会うってんだね、おせっかいだなあまったく)
(札幌の時計台のくだりとかいる?)
(はいはい根岸さんの息子さんね。謎めいて参りました)
(あれれ、普通やん)
(首突っ込みたがるなあもう…乗りかかった船、じゃあ説明つかないよね)
(要するにこの物語をつなげるためだけに動いてるだけなんだよね平介さんはね)
(いやあススキノ風俗の部分超だるい!!!)
(え?エ?あ、もう高校に受かったってことか…すっ飛ばされた)
(おお、なるほど。悲しい話になりそうですね)
(直子さん、実家は切なかろうねえ)
(はあ彼氏?からの電話か。懐かしいね携帯のない時代だ)
(「青春ドラマみたいだったな」で噴いたwそらそうや)
(この辺りの平介さんの葛藤っていうのは笑えるところなのかも)
(直子さんは一人勝ちですからね)
(えなに、盗聴するってか。面白いね、嫉妬が病的になってく様子)
(イブw。あれ、面白いよ〜この辺)
(すごい変な感じの夫婦喧嘩だなあ)
(やっとやる気になりましたか〜セックス)
(ん〜やっちゃえばいいんだけど…まあ、やめるのにも一理あるかな?)
(はあ、根岸典子さんから電話ですか)
(伏線いっぱいあるから誰から電話かかってきても不思議じゃないよね)
(それにしてはだるい話…実際ここまで家庭の事情をベラベラ話すわけねえ〜じゃん)
(たまらんだろうね直子さんは…自分を殺すっていうことだろうからね〜)
(ほお!このタイミングで!モナミが戻ったか)
(これさー直子がなにか残しててそれを見つけて号泣、的なやつ?)
(ととと、また直子に戻るのか、ツンデレやの〜)
(直子とモナミが交代で出てくるんだがもう残りページ少ないんですけど)
(根岸親子との交流はやっぱ余計だよなあ)
(ええ〜山下公園ユーミンすかあ?これ直子なのモナミなの?)
(ええ〜根岸さんと結婚するオチ)
(指輪ね。あれれ、終わった…)
(えええ〜映画って広末が出てたの)
(なるほど。広末さんの解説でいろいろ補完されました。広末さん素敵です)

読了です

読みやすかった。3時間くらい。おつかれさまでした。

終わってみると、平介と直子のどちらも終始善人で爽やかでした。登場人物としても破綻に向かうキャラではない、そういう意味でも善人でした。あといろいろと可哀想な人たちが救われてるっていう結末で、こういう読後感って悪くないですね。

でも、本当は読書でもうちょっと疲れたいんですがね。もうちょっとというか、クッタクタに疲れるのが読書だと思ってるんですけどね…。