『50/50 フィフティ・フィフティ』を観ました

ジョナサン・レヴィン監督の『50/50 フィフティ・フィフティ』を観ました〜。

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アナ・ケンドリック!最高!ドジっ娘最高!


いや〜、持ってかれました。やられたなあ…いやいやいやーヤバい惚れる。この可愛さは事件でした。とにかく興奮するほどカワイイ。『マイレージ、マイライフ』でチラッと見せた彼女のドジっ娘感をより広げて魅せてくれたのは、よく分かってんなあ〜と感心したし、嬉しかったですね〜。マイレージの方はジョージ・クルーニーが醸し出す本格映画感にちょっと気圧されていましたが、本作ではもう完璧なヒロインです。胸の谷間も観られます。そして意外と巨乳っす。このコはエエで〜もっと売れまっせ〜。

さてこの映画、原案はセス・ローゲンの実話なんだそうで、『童貞ウォーズ』とほとんど変わらない、ゲスな男同士の友情を軸にしたエエ話になっております。ガン患者が出てくる映画なのにコメディとなっている不思議な映画、という前評判でしたが、言わせてもらうとコメディ映画なのにやっぱりガン患者がテーマの映画でした。なんだかんだいってやっぱり重いですよね、患者の周りの人々の感情を考えるとね。しかしさすがはセス・ローゲンと言うべきか、「女なんてクソなんだからヨ〜」みたいな男同士の冗談の感覚がそのまんま反映されております。


例えば主人公の彼女役、ブライス・ダラス・ハワードが完全なる悪役で、女優としてというかエージェントとして大丈夫なんでしょうかと心配するほどに、完全にコメディのストーリーからも浮いた悪女になってます。浮気が原因ってだけならまだしも、ガン患者の彼氏がいての上だから、当然ワル度は増幅します。さらに笑えない。例えば『ロック・ミー・ハムレット』でキャサリン・キーナーが浮気で別れるところは、笑えるようなスケッチになってたんですけど、本作の場合は救いようがなくって、友人役のセス・ローゲンが、この悪いカノジョをバッサリと切り捨ててしまうのです。いま考えると、このブライスの扱いが一番面白かったとも言えますが。

主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットは初めて観ましたが、うんまあ、草食系とか言われるのは分かるとしても、大したアレはねえかなうん、という感じです。ガン患者なのにシレーっとしてて、どこかできっと感情が爆発するだろうとは思わせる役どころなんでしょうね。草食系なだけに、周りの反応のほうが引き立って、コメディとはいえどもそういったガン患者の周りのリアリティ、ガンになるとはこういうことかというのがきちんと伝わってきて、なんだかよかったです。

そんで結局はセス・ローゲン大麻、なんすよねー。どの映画見ても完全に大麻、キャラは一切変わりません。この人はホントにもう…最高ですねえやっぱ。不治の病をそばで看取ろうっていう役柄は、アパトーの失敗作品『素敵な人生の終り方』でも観てますが、本作品でも、一体どこまで好感度をあげようっていうんでしょうか、ホントに男の友人としてカッコイイ役柄でした。脂ノってますよねー。