『聖者の眠る街』を観ました
ダニー・グローヴァー、マット・ディロン主演の『聖者の眠る街』を観ました〜。
聖者の眠る街 [DVD]
posted with amazlet at 11.03.17
ちょっとテレビドラマ感が強くてフラフラしましたが、まあ決して無駄ではない、並の映画だと思います。
まあキャスティングがテレビドラマ的な人たちだし、思い切った描写も特にないかなあという印象。こんな未曾有の大災害(東北関東大震災)の後だけに、恐らく実際に起こっているホームレスたちの悲劇もこんなもんじゃないだろうという感想を持ってしまいます。厳しく言えば、なにからなにまで生温くて安っぽくて、ピントがずれている気がしました。
監督はティム・ハンター。案の定テレビドラマばっか撮ってやがります。人種の問題に対して刺々しくならないような配慮がそこかしこに見られて萎えました。そのためホームレス問題の構造的に存在する人種問題への掘り下げが足りず、微妙なおとぎ話になってしまっているのが厳しかったです。マット・ディロンのような白人がなぜホームレスをやっているのか、それが分裂症だとな!? それは受け入れるとしても、簡単にアフロアメリカンのホームレスのコミュニティに交われるのは、日本にいる私でも違和感を感じます。
というわけで大したことなかった!すっきりしねえ!