『大江戸曲者列伝―太平の巻』を読みました
野口武彦さんの『大江戸曲者列伝―太平の巻』を読みました〜。
こういうタイトルで、なおかつ新書であれば、よっぽど個性のある人選なんだろうなと思ってしまいますよね。全部で45人も登場しててとにかく数だけは楽しいんですが、「曲者」というには有名人過ぎる人もちらほらと。まあ数いるからそりゃそうなりますよね。
心に残った人は…以下に第5位まで挙げときましょう。
第5位
滑稽本作者、滝亭鯉丈(りゅうていりじょう)
第4位
ズブズブ官僚でなおかつ夜のパーティ・ピープル、土山宗次郎
第3位
職場でイジメられて、キレて殺しまくった松平外記
第2位
江戸大地震の時に多額を寄付した吉原の遊女、黛
第1位
『風鈴お姫』のモデルになった宮様詐欺師or妄想飯盛女
選外
旗本のご夫人で「スカトロエッセイスト」の井関隆子さん。面白そうだなと思ったんですが、うんこちんこの話だけじゃないのがヤだなーなんて感じっすかねえ。
こうやって見てみると、やっぱ自分は文政文化が一番好きですねー。あと偉いサムライとか学者とかよりも町民の話のほうが好きです。杉浦日向子さんの本を読んだからエコヒイキしてんのかもしれんですが。いずれにしても幕末までは、一般人は、正史にすら登場できなかったわけですからねえ。基本的にはサムライの世ですから。ただサムライはすなわち官僚ですからねー。まーあそんなに飲んで面白いってこともないだろうし、なにしろ話が合わないだろうなって気はするんですよね。オサムライさんとは世界が違うってことです。そういう雰囲気って、実際現代の日本にもありますよね。官僚も地方公務員もよく分かってない民衆っていう。ずいぶんだまされてると思うんですよねーとりあえず地方の政治から変えないとですね。こないだの選挙行きましたかっていうね、ちゃんと選挙行きましょうね。