テレビ見てのいろいろと感想文というか

時代というのは移ろふもので、たかだかバラエティといってもどんどん新しい人が入ってくるし、芸能界というか狭い意味での芸能界、テレビの世界というのは、新陳代謝が激しいんですなあと。

 

大きな変化はおバカタレントと呼ばれる範疇。ローラ以前、ローラ以降で歴史が分かれるのではないかと思う。振り返ってみるとそれはローラ革命と呼べるほどのインパクトがあるのかもしれない。ちょうど島田紳助という人材開発キャラ発掘の天才がテレビを去ったことで、この業界というか範疇には大きな転機が訪れた。島田紳助がフォーマットを開発するまでは、おバカであることが売りになるとはおバカタレント本人ももちろん思っていなかっただろう。バカであることに価値はないし、それ自体では面白くなるはずもなかったものが、ある時期突然面白くなった。背景にはやはり、島田紳助氏の巧妙な戦略があったように思える。

 

島田氏の引退により、おバカタレントというのは今後成立するだろうか、という危惧さえあっただろう。そこへ来てローラの登場、これはまったく予感すらなかった。芸能プロには時代が変わる音が聞こえたはずである。数少ない雛壇の枠の取り合いに完全勝利したローラにより、おバカタレントという範疇はこれまでの島田氏による保護政策から一気に開放された。

 

鈴木奈々もスピードについてきた一人である。彼女も新しすぎるが、時代は十分についていった。工場に勤める彼氏がいて結婚したいと公言するモデル、これまではまったく考えすらされなかった売り方である。

 

その新しい流れの圧倒的なスピードにより完全にハシゴを外された感のある嗣永桃子、彼女の立ち位置を批判できるものはいない。むしろ同情さえ覚える。打開策は十分にあるだろう。しかし新しいタレントは続々と現れている中で、局地戦を消えてしまうか否かの戦いを続けていくのはこりゃしんどいだろうなあと、最近は思います。もちろんお笑いタレントしかり。いやお笑いタレントならまだ寄席があるからそこに賭けるって方法もあるけれども。

 

テレビの世界なんて本当にたまらんね。想像しただけできつそう。