竹島も尖閣もねえ、国同士の話なんだからいい感じにうまいことやっとくれよ、と思っている。

まるで他人事のようなんだが、実際他人事なのですよ庶民にとってはね。俺は前から思っていたんだが、日本という国は真の民衆による革命があって民主主義社会になったわけではないのだから、特に欧米の連中に比べると国民という自覚がまったく足りない。足りてないと言われてもねえ、中南米だってアフリカだってそうだろ、欧米以外は似たり寄ったりなわけでしょ、軍事政権であったり独裁政権であったりしない分だけまだちょっとだけマシっていうね。

 

自覚なんて足りなくて結構、サッカーやオリンピック応援する程度の自覚で結構。武士社会と町人社会は断絶しておったわけだから、お上のやることにいちいち出しゃばるようなことはしない、そのかわりうまいことやってくれ殿様同士でさー、という感覚。それがもう染み付いてるっていうのか、あえて変える必要性を感じずに、あるいは感じさせられずに来ちゃっているわけね。

 

昔だったら緩くてね、お上がなんやかんや言うとしても、島根の漁師も釜山の漁師も勝手にその辺まで船出してちょいちょい漁してたっていうわけよ。お互いの船見かけたらどーもどーもって感じで、たまには朝鮮人参やなんかと闇取引したり密貿易したり、そういった事情があったのは尖閣にしたって北方領土にしたって一緒。実際今でも、あの辺りを取り巻く漁民はそういう感じで見ているはず。チャンスさえあればと窺っていてもおかしくない。

 

サムライっていうか今で言う公務員が、庶民にもっと尊敬されなきゃならんでしょ、尊敬されるためには大した金も貰わずにちゃんと仕事してるんですねーってのを示さなければならないってことでね。それは日本だけの話だけじゃなくて、中国とか韓国とかのサムライ様がちゃんとやれよっていう話。新聞なんて読まなくても大丈夫な世の中ってのが理想、なんだが新聞屋はなんでも煽って売りさばこうとするから、そこは商売だと諦めるしかない。

 

それはそれとして、じゃあ今のお上はきちんと仕事していないかというとそうでもない。竹島を実効支配されたり尖閣に運動家上陸させたりするってのをのらりくらりと見逃し続けている今までのやり方は、あながち見当違いの方法ではないと思うのね。なんつっても庶民にとって一番面倒くさいのは、赤紙召集令状だってのを知ってるからなー、最終的に戦争は回避せんといかんというわけ。何を言われようと何をされようと、戦争だけは回避しますよっていう、結構立派な戦法だなあと思っていた。

 

このままのらくらしながらやり過ごしていれば特に大丈夫、中国って国もオトナだからね。と思っていたんだが、この度の韓国の大統領の言動というのはさすがに咎めとかないといけないレベルのものだったってことなんでしょうなー。日本だって指導者の資質をどうのこうの言える国ではないんだが、少なくとも中国くらいにはオトナであるから、ああいうコドモはきちんと叱ってあげなければならない。そういうところではないでしょうか。