『ホリデイ』を観ました
ナンシー・マイヤーズ監督の映画『ホリデイ』を観ました〜。
いやあ〜、思いのほか面白かったです。嘘ではなくて、いやホントに。もう全然期待してなかったんですが、食わず嫌いはダメですね、と言うことができる作品です。
ジャック・ブラックの役どころですら感情移入できなかったわけだから、キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットの誰一人としてなじめず、ずーっとシラ〜っとしながら観てました。特にキャメロンが自意識過剰女優だわ、ジュード・ロウはイケメン過ぎるわ、ほんでどうせ出会って恋してどうのこうのっていう映画なわけだから、ある意味で最強だと、そこは認めざるを得ないわけですよ。ハリウッドのお遊び、ハリウッドの無駄遣い、でも売れるんだから笑いが止まらないという、いやあほんと、ここまで自分の中で嫌いな要素がいっぱいある中で、内容が面白かったというのは唯一の救いでした。
キャメロン派かケイト派かなんてどうでもええ話なんですが、相対的にケイトの方が名女優に見えたのは完全に自分の好みとは言い切れない部分があると思うんですよね。キャメロンとジュードの絡みの方は、もう美男美女同士勝手にやってろっていう世界でして、その一方で、ケイトと爺さん役のイーライ・ウォラックとの絡みの方が物語の核になっていることを考えると、このキャスティングは実に絶妙でうーむなるほどと唸ってしまいました。俳優の実際の国籍とキャラクターが変わらないってところも後から気づいてすげえなと思いました。
あの雪の降るイギリスのコテージにキャメロンとジュードを置いてホームコメディをやらせたことで、非現実性が増してですね、クリスマスホリデイのハレの雰囲気と非常にうまく合っている印象が鮮やかになっているわけです。なんか古城みたいな広場でチュッチュチュッチュやってるでしょ、あの2人がね。似合いますよねえ〜〜〜。
一方で、相対的に現実味のあるLAの方(ないんですけどね、ぶっちゃけw)では、ジャック・ブラックが出てくるわけですよね。ジャック・ブラックがチュッチュやったらそりゃ変でしょ、ということになっているんでしょうなあ。だから完全にジャック・ブラックは引き立て役でした。まあその意味ではファンとしては残念な映画なんですけれども、レンタルDVD店でのジャック・ブラックが唯一助かったシーンでした。ダスティン・ホフマンもチラッとカメオしてましたねー。
この映画のもうひとつだけ、特記したいのは音楽です。さわやかで、テンポもよくて、作品にとても合ってて、上手な使い方が多いなって思いました。