『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を観ました

エドガー・ライト監督の『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を観ました〜。

『宇宙人ポール』主演の2人がとても快調だったので観てみたんですが、いやあ、結論から言うと、マニアック度がトゥーマッチでなかなかこれは入り込めんなと思いました。『宇宙人ポール』でその辺のバランスがとれて一皮剥けたっていうことなんでしょうか。コメンタリーを観ても監督の映画の博覧強記ぶりが垣間見えて、あらゆる場面にいろんな映画のオマージュを詰め込んでみました〜、というようなことを話して悦に入ってる様から思うに、アメリカとイギリスの警察映画とミステリー映画の剽窃をやり切ったという満足感が伝わってきて、これはやり過ぎだって言われるのもきっと織り込み済みなんでしょう。「やり過ぎのどこが悪いねん、こっちには愛があるんやで〜!」というナニワ魂すら感じてしまいました。

そのような映画ですから、いわゆるよくある警察映画の舞台が、ニューヨークやカリフォルニアやハリウッドではなく、イングランドの田舎町であるという趣向にも、実際それほどは驚かなくなってしまいます。つまりそれどころじゃないっていうほどの内容の密度なんですよ。展開もテンポも異様に速く、あまりに詰め込まれすぎてて、観た後は胸焼けに似た感覚になりました。

とにかくそういう味の濃い映画なもんですから、出ているイギリスの豪華俳優陣についてはほとんど言うことはありません。なんせパッと見てはっきり分かるのは警察の上司役のスティーヴ・クーガンくらいなもんですから…。酔っ払って最後は家ごと爆破される英国一のコケ俳優、ロン・クックは覚えました。サイモン・ペッグニック・フロストについては、まあいいや、割愛しときます。