『ピンチ・シッター』を観ました

デヴィッド・ゴードン・グリーン監督の『ピンチ・シッター』を観ました〜。

忘れかけていたことでしたが、ジョナ・ヒルは根がヒップホップなんです。外見はともかくマインドだけならエミネムと同様なんです。だからジョナ・ヒルが主演ということになれば、それはもう完全にヒップホップになるに決まっています。本作品から臭うテイストは、90年代のヒップホップR&B映画、"Highschool High"や"Sunset Park"などの、映画の内容はクソだけどサントラは有名だったというアレに似ています。つまり本作品も内容はクソなんですが、BPM95くらいのテンポで進むノリは非常に心地よく、懐かしささえ覚えました。そうそうこのノリなんですよね、やっぱりジョナ・ヒルは当然ながら分かっているんですよね。『マネーボール』でのジョナ・ヒルであまりにも感動したので、てっきりセルアウトしちまったもんかと諦めてましたが、ひとまず安心しました。

ベビーシッターを渋々引き受けた主人公が子供たちとともに騒動を巻き起こして無事に帰宅するまでの話ですが、時間にすると夕方から深夜1時すぎまでの8時間くらいでしょうかね。ただそれだけの内容です。これねえ、ちょっとした発見なんですけど、原題がThe Sitterでしょ、直前に観たThe Helpと意味が被るのは偶然でしょうか。しかし邦題はダジャレ全開の『ピンチ・シッター』、このセンはお似合いです。

どのスキットの部分を取ってもお話の中心にはジョナ・ヒルと子供たちがいるので、なかなか他の役者さんは引き立ちませんが仕方ないところです。メソッドマンも出てましたけどね一応。アフリカ系の俳優の出演の多さも特徴的でした。やっぱりどう考えてもヒップホップですね。

このデヴィッド・ゴードン・グリーン監督は、今となっては超名作の『スモーキング・ハイ』の監督さんだったんですねー。雑さというかスキマ感というか、言われてみればそういうことでしたか。BPM95と感じたのはジョナ・ヒルだけではなさそうです。