『ベイビーママ』を観ました

マイケル・マッカラーズ監督の『ベイビーママ』を観ました〜。

軽快なコメディですが、おっさん一人が観る映画としてはまったくのお門違い、カテゴリー違いであったような気がします。代理母出産というネタ自体にはさほど違和感はないのですが、なんていうんでしょうかね、全体から漂うレズビアン臭が強く、この大元はティナ・フェイというよりむしろエイミー・ポーラーでした。ガチじゃねえかよ…って思いながら見てました。

そのせいかグレッグ・キニア他男性陣もかなり頑張ってるんですけど、どうも脱色された演出のように思えてきました。代理母役のエイミー・ポーラーが大立ち回りで、素晴らしいテンポでパスを回していくんですが、ストーリーは単調、まあそうなるわなあっていう感じで、肝心の代理母制度についても映画だからしょーがないかっていうには細部が雑すぎて、終始身を乗り出して観る感じではありませんでした。

そうやって一度ネガティヴになると、ついでにティナ・フェイのアラフォーぶりもハマってないような気がしてくるから不思議ですねえ。夜の街へ繰り出すのよ〜っつってクラビングするシーンもほとんど映画のお約束、冷静に考えたら母親になりたいっていうのに訳の分からんアラフォー女やなあ、という感じ。それにしてもアラフォー、アラサーっていう言葉は、この手の洋画の説明に一番役に立ってるんじゃないかと思います。


レズの終わりのないセックスみたいなコメディなんですが、お話の切り替えのいいツナギの役割を果たしたのはロマニー・マルコの演じるベルボーイ役でした。彼のストーリーへの介入で、結構救われました。ロマニーといえば『40歳の童貞男』です…やっぱりどうしてもそこに行き着いてしまいますねワタクシの場合。