『紀元1年が、こんなんだったら!?』を観ました

ハロルド・ライミス監督の『紀元1年が、こんなんだったら!?』を観ました〜。

えーと、ジャド・アパトーが製作の一人にクレジットされてますね。まさに邦題の「ドリフのコント感」の通りの内容。いかりや長介さんが生きてたら吹き替えやって欲しかったですね。


ジャック・ブラック主演ですから、はっきりいえばどんなシチュエーションだとしてもまったく無理なく笑えるはず、と見積もってましたがそのとおり。冒頭の原始人の村のシーンがヤッツケB級感で溢れていて、そのへんの森で撮っただけですねコレ。このシーンのために、一瞬で紀元1年が実際どうだったかとかはもう関係なくなります。牛の引く荷車で酔ったりするのももちろんアリ、カインとアベルが出てきたりソドムに行ったり、なんだか最初にジャック・ブラックが食べた禁断の知恵の実のためにラリラリで見た妄想だったってオチでも間違っていないような、フワフワした設定でした。ちょうど『テネイシャスD』でJBがキノコ食ってフワフワするシーンや、『デューイ・コックス』でビートルズの面々がフワフワするシーンのような感触です。

「美男子」マイケル・セラも、考えてみたらずいぶん見てますねえ。本作品のような採集系(狩猟系に対して)男子でゲイに好かれるってところは、誰もが想像できる役の範囲だと思いました。毛むくじゃらの司祭(オリヴァー・プラット)にオイルマッサージさせられて、手のひらについた胸毛やらナニ毛やらを石でこそげ落とすシーンは、もうホントにくだらなくてクソ笑いました。思い起こせば、こんな男子が妊娠させるっていう映画『ジュノ』は、実はとんでもない作品だったわけですねえ。


あとクリストファー・ミンツ=プラッセはメガネかけてないと誰だかさっぱり分かりません。後から調べたら、屁をこいてる息子の役でしたか。くだらねえ役やりやがってますねえホント。それでも『Superbad』を彷彿とさせるマイケル・セラとの添い寝共演は、あーあ、やっぱり笑えました。



もうひとり、誰だかわかんないっていう人…ビル・ヘイダーですね。なんですかこれは。シャーマン? ノリノリでジャック・ブラックと絡んでましたが、出番はこの原始人の村のみ。この人もずいぶん仕事を楽しんでらっしゃるようで、ホント素敵な俳優ですねー。いやいやー、結構知ってるコメディ役者がブッキングされてたので満足できました。

ただこれはもう、好きな人だけ見てね、としか言えないんですよねーふふふふ。