『メタルヘッド』を観ました

スペンサー・サッサー監督の『メタルヘッド』を観ました〜。

メタルヘッド [DVD]
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ポニーキャニオン (2011-09-21)
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若々しい挑戦的な映画です。ちょっと奇を衒い過ぎた感じもありますが、ただのオナニー映画になってないだけでも十分。

お話自体はずーっと暗くて惨めで、暗けりゃいいってもんでもなかろうに…みたいな。脚本中にメタファーという単語が出てくるってのもダサいし。でも決してダラダラした感じにはならず、きちんと撮ろうとしている絵が撮れている気はしました。結構いい絵はありますよ、暗いけど。

それにしても配役が…レイン・ウィルソンの役はまだしも、ジョセフ・ゴードン=レヴィットにこんな役やらせるなんてねえ。そりゃ役者なら喜んで演じるでしょうけど、全体としてもそれほどうまくハマってない気がしたんですけど如何でしょう。ナタリー・ポートマンの起用については明らかに失敗ですね、これは単なる無駄遣い。

あと、子供目線の演出はイージー過ぎやしませんかねえ。レイン・ウィルソン演じるお父さん役目線の方が間違いなかったんじゃないかなーなんて。

こういうトーンでメタリカ使ったセンスもどうなのかなあ…メタリカ観が問われる映画かもしれません。映画中のメタファーの解説は省略。

ところでこの映画、レイン・ウィルソンにとっては『スーパー!』と撮影時期が近いようですね。あっちの映画でも、奥さんがヤク中のどん底オジさんという暗いキャラでした。この時期のレイン・ウィルソンの真っ暗闇な役者生活を考えると…なんとなくニヤニヤしちゃいますね。