『RED/レッド』を観ました
ロベルト・シュヴェンケ監督の『RED/レッド』を観ました〜。
まあまあ楽しかったです。
これだけ豪華なメンバーでこんな冴えない感想も我ながらひどいもんだと思いますが、笑えないシリアスなスパイ映画はほとんど見ないのでなんとも比べようがないんで、ホントに書く事は特にないっす。まあそれでもちょっと無理矢理に。
ブルース・ウィリスを久しぶりに観ました。『ファーストフード・ネイション』ではカメオ出演だったし、『トラブル・イン・ハリウッド』では本人役だったし、なんか「記号」が過ぎるんで、いいとものタモさんを見るような気持ちです。引退した年金暮らしの元やり手のエージェントという物静かな役柄で、多少面食らいましたケド、まあアリかなという。モーガン・フリーマンとジョン・マルコヴィッチがお仲間として出演するのは豪華この上なし。なのに、なぜか感想文が弾みません。どうしてなんだろう…食べ物に例えたら、ぐるなびで評判のいい店にいって評判のいいメニューを食べて、やっぱり美味かった、でもブログに書くほどじゃないなという感じでしょうか。期待値以上の意外性に乏しかったのかもしれません。
メニューとして唯一味がよかったのは、ヘレン・ミレン陛下の女狙撃手役ですね。細腕のおばさまがごつい武器を操るの絵、無理矢理なキャラクターが素敵でした。でもまあ別に、ヘレン・ミレンじゃなくてもヨカよねえ。
それにしてもCIAって組織は便利ですねー。なんでもありです。これだけフィクションに取り上げられても、実際の組織の神話的な骨格は揺るぎそうにないというイメージの強さ。アメリカの自由と民主主義を影から支えているのはこういう組織なんでしょう。そんで結構な確率で超都合のいい話になるでしょ、KGBやMI6とのスパイ同士の関係の設定も自由自在。それはそれでアリ、じゃあなんでもアリなんだなっていうことで、ハードル下げて観るべき映画なんでしょうかね。スパイってお仕事は、まあそんなもんかねえ、という気持ちです。これがスパイ映画をあまり見ない者の感想ですよ、すみませんねえ。
以前観た『BAD』という邦題は、この映画のタイトルとデザインを拝借したようですね。モーガン・フリーマンの出演が被ってるしまあいっか、という感じだったのでしょうか。パクるくらい、こっちの映画は評判がよかったということです。