『鉄板スポーツ伝説』を観ました

トム・ブラディ監督の『鉄板スポーツ伝説』を観ました〜。

低俗って呼ぶな〜! とニヤニヤしながら書いときます。2007年の作品。

なかなか見ごたえのあるクソ映画で、こういう作品の味を知ってしまうと、楽しいDVDライフがさらに楽しくなってしまって、今も意味なくビール飲みながら文章書いております。特に本作の監督、トム・ブラディには『ポルノ☆スターへの道』でも随分と笑わせていただいたわけで、その意味では彼の作品は私にとっても「鉄板」になりつつあります。いやでも、この邦題の意図しているところはそこなのかもしれないと思うと、結構深いネーミングだなあと。んなわけないか。あまりにも意味の分からない邦題なので、他人に伝える時に一苦労しそうです。

『ポルノ☆スターへの道』でのニックと同様に、本作の主演であるデヴィッド・ケックナーも、コメディ絡みのスキットでは重要なサブを務める、個人的には最重要コメディアンの一人なんですが、いざこうして主演として見ると、やはり主演俳優の世界観といったものが作品に反映されることは避けられません。その世界観の元になっているコメディアンの個性を十分に引き出そうとするトム・ブラディ監督の手腕というものを、私はとても尊敬しちゃいます。そしてもちろん、デヴィッド・ケックナーのお笑いの切れ味も絶品でした。お笑いを見せ切ったという部分では、本作には最高点を与えざるを得ないでしょう。密度が濃いし、スキットも十分に練られているし、ギャグの使い方が徹底しているし、撮るべき絵もきちんと予算かけて撮られているし、この作品1本に盛り込まれているお笑いを徹底的に点検したくなる衝動に駆られましたが時間がないのでそれはまたいつの日かということで。なにしろTHE MANZAI 2012すらまだ見終わっていないんですよね。

全編にわたってスポーツ物の名作のパクリだらけ。下ネタはいいとしてもこのパクリまくりの絵はちょっとサムいというかイタイくらいで、それでも笑いのギアは一瞬も緩めないこのクソ度胸、レイザーラモンHG的な胆力が気に入りました。あと、ブルック・ネヴィンという美人さんとノーリーン・デウルフという超美人さんも目の保養になりました。