『エリックを探して』を観ました

ケン・ローチ監督の『エリックを探して』を観ました〜。

原案がエリック・カントナ本人でこの映画ですか。想像以上に面白い人なんですねー。日本で言うならアントニオ猪木ぐらいの人でしょう。そういう例え方をするだけで、まったくサッカーを知らないということがバレバレですね。

でもこの映画なら、ともかくエリック・カントナというヒトトナリを知らないとどうしようもない映画だと思いました。カントナとのやりとりに始まる、サッカー馬鹿たちの立ち居振る舞いだけが唯一の大笑いポイントなので、それ以外はどうもダメな男、ダメな家族、一方通行のロータリーを逆走するシーンから始まるほどには、さほど行き詰まってもないような感じもするという。まあ『ウィンターズ・ボーン』なんぞを観た直後ですからね、お前らウダウダと別れた女房のこと考えてないでもう少しマシな生活しろよ、と声をかけたくなります。

カントナ以外でツボだったのは、ロックンロールですね。果たしてこのロックンロールという風習、音楽としてではなくて風習としてのロックンロールというのは、どれだけの人、どれくらいの世代にキャッチーなのか、計り知れません。これだから急にヨーロッパの映画を見たりすると狂っちゃうんですよねー感覚が。ロックンロール て。みたいな。

ヨーロッパ制作の映画になかなか馴染めないのは自分のせいですね。なおかつケン・ローチは巨匠なわけでしょ、もう少し勉強します。