『BIUTIFUL ビューティフル』を観ました

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『BIUTIFUL ビューティフル』を観ました〜。

生涯に一度出会えるかどうかという名作だと思いました。

なにしろ映像が濃いんです。メッセージの密度が濃い。アサハカな撮影の小手先の技術ってのが全然気にならないんすよね。死者の声が聞ける裏稼業のオトコが、自らの死を目前にしながら身辺整理していく…というストーリー自体も時代を問わず受け入れられそうなものなんですが、なんといっても映像です。この人種や言葉、文化の、あるいは人間同士の、激しい心理のせめぎ合いが、リアルな生活空間の絵とともに画面を満たしております。作ったような街中の映像よりも、めちゃくちゃ狭そうな場所でカメラ回しているような絵の雰囲気が好きです。

というより主演のハビエル・バルデム、最高です。『ノーカントリー』以上のインパクト。カッコイイ。顔が濃い。