『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観ました
スティーブン・ダルドリー監督の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観ました〜。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
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ワーナー・ホーム・ビデオ (2012-06-16)
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強烈に刺さりました!ジャケ写もインパクトありますね!
原作の構想がよっぽど優れているのでしょうけれども、それでも映画化してもなお名作だという感じがします。トム・ハンクスとサンドラ・ブロックを両方立てつつも、子役の彼も素晴らしいし、狙いが手堅いですよねえ。だからこの辺りの、主役の家族周りは安心して見ていられます。
しかし…あのですね、私この映画で二度泣けたポイントがあるんですが、ひとつはサンドラ・ブロックで持ってかれたのは仕方ないとして、もうひとつは、少年が誰にも言っていない秘密をジェフリー・ライトに打ち明けるあたりの流れ、なんですよね。音楽映画の傑作『キャデラック・レコーズ』でマディ・ウォーターズを演じたのがジェフリー・ライトです。不気味さすら感じるような無機質なオフィスで、少年が打ち明ける秘密を聞く彼の姿は、祈りにも似たような、迫るものがありました。一番美味しい役ですよねえアレは…。
そしてもうひとり、彼の最近別れた妻役、ヴィオラ・デイヴィスが、オフィスビルの入口で少年を受け止めようとするわけです。ヴィオラ・デイヴィスは『ヘルプ 心がつなぐストーリー』での主役扱いで初めて知った女優ですが、少年と初めて会ったシーンから何かもう、911後のニューヨークの深い悲しみや不安、絶望感を体現していたような、うまくフィットしてたなあと感心するわけです。
というわけでして、この二人の俳優に恐れ入った次第です。いいもん観させていただきました。