『アタック・ザ・ブロック』を観ました

ジョー・コーニッシュ監督の『アタック・ザ・ブロック』を観ました〜。

なんちゃらかんちゃらの映画のパロディですよと解説する以前に、開始早々からの「移民イングリッシュ」の大波に飲まれます。なんじゃこれ…イギリス映画だよな、と思わず確認してしまいました。ジャマイカ映画ではありませんね確かに。

生っぽい英語の飛び交う現場はそれなりに貧乏な団地が舞台で、怖いものなしのユースのギャング連中がお話の中心にいて、その上に宇宙からの謎の生物が団地を襲撃するという、いろいろオイシイ要素が詰まった、一瞬たりとも見逃せないタイプの映画になってます。

地球外生物との戦いですが、守るのは地球ではなくてブロック、つまり団地界隈です。このシマを荒らすヤツは許さねえぞ、というわけです。このあたりの吹っ切り方も実に上手に納得させてくれて、楽しめました。襲撃するあたりも緊迫感あったし、こういう映画があまり好きではない自分でも前のめりで見てしまいました。上手です。上手。

若造連中の役者たちはまったくもって初見でしたが、もはや「御大」のニック・フロストが重要な役で出ているから、これはコメディだなというサインでもあります。あまり大きな役どころではないという立ち位置もよろしい。コメディとしてはこれ以上望めないほどのいい作り。マリファナ具合も客を置き去りにはしないバランスで、最高です。