『別離』を観ました

アスガル・ファルハーディー監督・脚本の『別離』を観ました〜。

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イランの慣習もろもろを知らなくても十分見られるっていう、そりゃ外国語映画賞をいっぱいとってる映画だからですね。それにしても自分は本当にアメリカ映画が大好きです。この姿勢というか方向性というのは、戦後知識人の、60年代ヒッピーまがいの、そして今だったらアベノミクス親派の、アメリカ大好きっ子と同じジャンと言われても開き直るぐらいしかできないくらいでして、本当にアメリカ映画が大好きでして、だから外国語映画をどうのこうの言うことは一生ないと思います。

しかしながら、外国語英語賞というカテゴリーについては、エキゾチズムというんでしょうか、世界の珍奇なものを見つけましたよというか見つけてやったよっていう高慢さをどうしても感じてしまうんですよね。そこら辺の偏りというのか、アメリカ以外の映画業界から見たら負け犬根性というのか、拭えない部分が大きいのではないでしょうか。はっきり言ってどうでもいいことなんですけどねー賞自体。そう断言してもいいなって思えるくらいに、この作品の為した技の数々ってのはすごいなーって思えました。

いろいろ言わなきゃならないだろう話はいっぱいあるんでしょうけど、「映画とは何か」という定義、制作者側からは「映画で何を為すべきなのか」という定義、このあたりからして完全に自由を担保されているアメリカ映画とは明らかに異なるわけでして、いつも私が観ているヌルヌルっとした映画からすれば、ちょっと比較のしようがないなって思います。だってこいつら、ガチなんだもの、みたいな。

もちろん一周回って、ガチな映画が大好き〜秘宝も大好き〜、という人になってしまう可能性だってありますよ、自分も。それはポテンシャルとしてはあると思うのです。我ながら。ただねえ、たかだか映画に、っていう部分もあるわけです。そっちの方が大きいかな、今のところ、という感じです。一方で『別離』という映画で検索したところの、ガチでなんか熱く書いてるエントリーを見たりすると、うーん羨ましい人生だなあと感じることもしばしばあります。それがどうしてなのかはよく分かりませんが。

まあまあ、そういう周りの、小さなことばかりが気になるような自分ですから、この作品の主題やなんやというのは、もう分かりません、と小声で言うしかありませんやねえ。ちょっと酔っ払った勢いでこんなこと書いてますけれども。

内容についてはまったく書いてないですね、あいすいません。