古沢優のヤンキー漫画

市民の叫びを背中にしょって
襟に光るは議員バッジ!
無所属議員、蜂矢省吾!
壊します。悪しき因習!
成ります。正義のゾク議員!!

古沢優『ゾク議員 1』(日本文芸社)裏カバーのキャッチより

特攻服からスーツに着替え
派遣されれば西・東
御社の為に命はります!捧げます!
特攻魂 会社員(リーマン)参上!!

古沢優『特攻会社員(リーマン) 1』(日本文芸社)裏カバーのキャッチより

秋田書店の「Rock’n爆音」の連載で知られる古沢優さんなんすけどお〜、「東京板橋マル走自動車教習所」や「特功服(トップク)凶走曲」とか、ヤンキーや族の漫画のイメージが強くあるんすよね〜。ここの電子書籍のサンプルが一目瞭然。

ヤンキー漫画ってのは裏返した青春漫画であって、青春のある時期の切なさとバカらしさが共存するという、表現する側としては実に美味しい鉄板のテーマなんじゃないかなって思います。

「ヤンキー暴走族+なんかの職業路線」のシリーズはニチブンで一区切りついているようですね。『代表取締役総長 東郷西吉』もニチブンのその流れにあるようです。だいたい漫画ゴラク系は、任侠と天災とか、大食いと甲子園とか、なにかこうネタのハイブリッドに命をかけてる部分が昔からあって、はまれば面白いんですが破綻もしがちです。『ゾク議員』もネーミングからして最高なんですが…、っまあ、暴力を盾にするにせよしないにせよ、ヤンキー上がりというかアウトローが、国政にまで上り詰めるっていう話は結構多く挙げられますわなあ。それにしても、そりゃあ市会議員になってもまだ暴走族に属しているっていう話はさすがにねっていう…。1巻で終わってるし、やっぱり無理はあったんでしょう。

(とはいってもDVDにはなってますけどw)ゾク議員 [DVD]


一方で古沢さんは浦和レッズのサポーターとしても有名。レッズファンにはおなじみの、ご本人のブログもありました。