ハングオーバー!!_史上最悪の二日酔い、国境を越える

トッド・フィリップス監督の『ハングオーバー!!_史上最悪の二日酔い、国境を越える』を観ました〜。

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やっと、やっとハングオーバーの続編を観ることができました。


もう少し早く見て書いておくべきなんでしょうけどね、なんていうか、ちょっと触手が伸びなかったのには理由があるんですね。

世間様も大方ご存知の通り、続編というのはたいていつまらないものなのでねー。この映画、「1」の続編でやるんだとしたら、伸びしろの少なそうな内容なんだろうなーとは想像していたんですよね。

まず初めに書きたいこと。私は「ザック・ガリフィアナキスが好きではない!」ということがはっきり分かりました。スベリ芸の人なんでしょうか、全編にわたってどうも笑えないんですよねえどうも。例によって記憶がなくなった後に頭が坊主になっているのなんて、完全に出落ちですからねえ。この人笑えないんだったら、他に笑うところないじゃんか、とも言えるんですが、まあそこは人それぞれってことですよええ。

というわけで、よかったところだけ書いていくことに今決めました。ポジティヴ・ヴァイブレーション。

前作に続いてインパクト大だったのはケン・チョン先生。オチンチンからの〜出演ってのも出落ち感満載なんですが、いろいろこの人なりの見せ場があって大変よかったと思います。この人に好感が持てるのは、「アジアの恥」感を体現しているところです。アジア人特有のきったねえ食べ方とか振る舞い(もちろんハリウッドから見たっていうステロタイプ)が、20世紀のままなんですよね。華僑は世界中のいろんなところにいますが、ケン・チョン先生ならどこを舞台にしてもハマるんじゃないかなって気がします。正直ハングオーバーの2作品でしかお目にかかってないですけど。まあ需要ないってことなのかもなあ…。

対するイケメンのアジア人俳優の名前はメイソン・リー。新人?なんでしょうかね。まー誰でもいいかなっていう役どころでした。きったねえバンコクにも似合ってないお坊ちゃん役だったんで評価しようもないですが、この映画で一番すっきりしなかったのはこの人でした。起きたら指なくなっちゃってるのは結構ダメージでかいと思います。前作はすっきりしたんだけどなー。

数少ないオネーチャンのジェイミー・チャンの美人さは間違いなかったですね。とてもよかった。美人でよかった。しかし前作のヘザー・グラハムの魅力に比べると…おっとポジティヴポジティヴ。

続編ってことで、いろんなアイデアがあった結果こういう形になったんでしょう。バンコクを舞台に選んでしまうっていうあたり、トッド・フィリップス監督のマリファナ的な志向なんだろうなーとか。というかあんまりモノを知らないアメリカ人っていうイメージを新たに持ってしまいました。頭悪そうだなーっていう、いやいい意味で。その頭の悪さのままバンコクを映したらこうなったよっていう感じでしょうかねえ。

実際バンコクに行ったこともないからどうのこうのと言えないんですけど、この程度のリアル感だったら、トーキョーを舞台にして、シンジュクとかアキハバラとかYAKUZAと絡んで欲しかったな、とも思います。東京は、オリンピックを招致する前に、こういうハリウッド映画の撮影クルーを招いたほうがいいと思うんですけどねえ…。