『ウソツキは結婚のはじまり』を観ました

デニス・デューガン監督の『ウソツキは結婚のはじまり』を観ました〜。

原題は「Just Go with It」。アダム・サンドラー主演でハッピーマディスン製作、例のごとく肩の力を抜いた感じのいい加減な(いい意味で)作りです。誤解されないように、いい湯加減な作りとでも言っておきましょう。アダム・サンドラーの場合、このくらい積極的にコメディで見せるぞっていう態度を作品として示さないと、何がやりたいんだかよく分からなくなってしまうのだと思います。

ストーリーは大したもんでもないんで割愛しますけど、結末はまあそうなるわなあウンウンっていう納得のラブコメディです。ハワイ行って遊んでる感じで撮っちゃったんじゃないかって言うほどには雑でもなく、さすがに仕事いっぱいしていますね〜。いつものようにニック・スワードソンも大活躍ですが、特に本作ではジェニファー・アニストンがすべてと言ってもいいくらいです。すべてのシーンで輝いております。まさに今が一番脂が乗ってるという感じの彼女をこうしてたっぷり堪能できるのは実にいい気持ちです。他にもニコール・キッドマンが番手で言えば2番手くらいの役で活躍し、カワイコちゃん枠はブルックリン・デッカー。基本的に出てくる女性は全員イイ!んですが中でもジェニファー・アニストンに賛辞が集中しちゃうってもんでしょう。とにかくこの映画はアダム・サンドラーが割と裏方に回って、女性を立てまくったように感じます。

女優陣ばかりに目が行くのはしょうがないとしても、この人達は、名子役の起用も好きなんだなーって思いました。

お笑いというかコメディとしてみるとどうなんだろう、結構やってるやってるって感じで引いて見てたんで、終始ニガニガ見ておりました。大体がアダム・サンドラーの出る映画はそういうゲスな映画なんですよね。デニス・デューガン監督で言うなら『エージェント・ゾーハン』のような鬼気迫るキワキワのお笑いを知っているだけに、ハワイだからってリラックスしてんじゃねーとも言いたくなりましたが、まあそれはそれ。こんな映画ですから、大してお腹も膨れませんので。あと、アダム・サンドラーはキャラを乗っけないと普通にイケメン中年ですねえ。

あとめちゃくちゃ気に入ったのは、中年アダム・サンドラーと若い娘ブルックリン・デッカーのギャップが現れるシーンで、今までで一番悲しかったことをデッカーが「…N Syncの解散」と悲しそうに言ってたのがホントにおかしかったです。N Syncのチョイスはイケてました。全編に使用されるポリスの曲はどうもなあって感じでしたが。