『カプリコン・1』を観ました

カプリコン・1』を観ました〜。

カプリコン・1 [DVD]
カプリコン・1 [DVD]
posted with amazlet at 11.04.09
東北新社 (2005-06-24)
売り上げランキング: 15514

グリコのお菓子に「カプリコ」ってのがありましたね。真っ先にあのイチゴ味を思い出しました。そういやアポロチョコってのもあるわーあれもイチゴ味。

アポロの月面着陸が陰謀だという説は、真偽はともかく好きですね〜。大掛かりな映画のセットを使えば現地に行ったようにも見えるという話を元にこの映画も作られているわけでして、しかしいろいろと「きっちりごまかしているのだ!」という前提が作品にはあるんですけど、NASAの「博士、どうもおかしいんです…個人的に調べているんですが」という職員の疑念をかいくぐるのは、現実にはまずもって無理なんじゃないかと思いました。いや、NASAにいるんだから優秀な人なんでしょうからね、というのが思考の罠で、実は官僚的な団体であるからコロっと自ら進んでだまされる傾向にあるのかもしれません。

いや実際、本当に連中はだまされる可能性があったのか、ということを考えるのは結構大事じゃないかと思うんです。この時代、我々普通の市民が得られる情報というのはテレビの映像だけであり、テレビを観るという行為は、実は私たちはすすんでだまされているとも言えるわけです。この映画のNASA東京電力で、火星着陸の映像が原発だったりしたと仮定すれば、なんのことはない、現代でも立派にありえる話なんですよね。

疑い深い職員が「どうもおかしいんです」って言った時の博士の対応、あれがもう完全に嘘ついてる時の人間ですね。そのへんの描写がなにげに深い作品です。

もうひとつ、ポイントの高い部分がありました。「ヨセミテに行こう…去年みたいに」と映像を通して会話した時の宇宙飛行士の奥さんに対して、もしかしたらなにか符牒なのではないかと疑うあたりはいいですね。疑心暗鬼になる方の描写なんでしょうけれども、本当になにかの暗号があって、奥さんが行動するっていうのがあればよかったです。まあそれは応用編というかトリッキーかな? 全体の演出としては手堅いところを突いているからいいんですよねー。

ヘリコプターと双翼機のチェイスは味があっていいですね。しかしクルマが暴走するシーンは意味不明。ラストシーンのスローな演出は好きです。O・J・シンプソン若いです。