『ハングオーバー!』を観ました

トッド・フィリップス監督の『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を観ました〜。

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なーるほど、これは楽しいですね。ストーリー的にも演出も、豪華な「テレビ映画」って感じはしないでもないんですが、遅かれ早かれ自分の観る作品であったような気がします。やっぱコメディがいいっす。『デュー・デート』と同じ監督ですんで、風景とか音楽使いとかがよく似てます。でも謎解き的な展開がこちらは楽しく、ひとまず「飲んで騒いだ全員の記憶がない!」という前提に持ち込んだらそりゃもう最後まで観ざるをえないってことですよねー。ホテルの部屋に目覚めたら虎がいた!ってそりゃすげえよね。エンドロールでの馬鹿騒ぎ中のネタばらしも面白かったです〜。みんな役者ですね〜。

なんとなく分かったんですが、ザック・ガリフィアナキスという俳優は、コンビニの袋みたいなのを手にしてたり、汗ジミのついたぴちぴちのTシャツ着てたり、「デブで髭もじゃの変なキャラ」を演じる最有力若手俳優だってことなんでしょうけれども、ナーバスな性格は地なんでしょうか、あんまりこの人観てて素直にゲラゲラ笑っていいものかどうか、ちょっと申し訳ない感じを役作りで残しているのがすっきりしません。本作では赤ちゃんですが、『デュー・デート』ではチワワ持ってましたが、トッド・フィリップスが持たせた演出なんでしょうけど。全体にわたってゲラゲラ笑えるって感じでもない、シャベリがすごいわけでもないから、芸人としてよりも、性格俳優って感じで観たほうがいいんでしょうか。すっきりしないところが逆に気になる俳優です。警察での手錠が絡まるくだり、デブ子役との対決シーンあたりが好きです。

警察シーンで思い出しましたが、黒人のデブ女のクレオ・キングは、婦警役でしか観たことないもんですからもはや婦警の定番ってイメージです。この人は最高に婦警姿が似合いますね。細かい役で出演も多いし、大変に使い勝手のいい女優さんなのでしょう。大体婦警ってのは、逃げる主人公を追っかけて邪魔をするものなんですが、こんな人に捕まってしまったらかなり気分的に厄介だなって思わせる味があります。でもYouTubeで検索したらこの人歌も上手なシットコム女優なんですね〜いいですね。

アジア系悪役のケン・チョンも、ストリッパー役のヘザー・グラハム(美しい!)も、役どころとしては定番なんでしょうねー。なんだか俳優も女優も、全体的にベタな配役っていうテレビ映画っぽいところがあるんでしょうね、全然テレビドラマを観ませんけれどもきっとそうなんだろうなという気がします。上手な役者さんが脇固めてるし、「ソツねえな!」という印象。

最後に、レイチェル・ハリスっていう眼鏡の似合う女優が小うるさい婚約者役をやってて、これが最後の方の結婚式のシーンでとても味よかったんですが、彼女も出演作めっさ多い女優さんなんすねー。『路上のソリスト』にも新聞社の記者の同僚役で出てたんですかあ〜。キーナーに気をとられてまったく見落としてましたが、こっちでは眼鏡かけてませんでした。

こりゃ「2」も観るしかないかなあ…って感じ。