『ノーマニフェスト for UESHIMA』を観ました

マッコイ斉藤監督の『ノーマニフェスト for UESHIMA』を観ました〜。

ノーマニフェスト for UESHIMA [DVD]
ポニーキャニオン (2008-06-18)
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これは『その時上島が動いた』の次の作品で、2008年の竜兵会モノです。上島使いが前回よりも上手になってるなあと感じました。きちんと「すべってる芸人」というラベルを貼ったことで、上島竜兵という人物のすべってるサマに目が行くような仕組みが作られたと感じました。あとは、村長選挙の候補者としての上島竜兵が、いろんなすべり方をしているのを楽しめばいいだけ、そういう道筋、交通整理がうまくできていたと思います。

個人的には、上島さんにはきちんと本を作って演技させても十分撮れる人だと感じているんですが、マッコイさんの仕掛けというのは演技する上島さんには主眼が置かれていません。すべってる芸人として、常にすべっていてもらわないと困るのです。ノッチにお金を立て替えさせるフリも上手じゃないし、ウグイス嬢を面接するところ、選挙カーでウグイス嬢が泣き出すところ、もう全然アドリブが上手じゃなくてびっくり。「ジェイコブソン」の噛むところなどは、困り笑いっていう感じで笑っちゃいました。

有吉弘行の安定度はさすがですが、相変わらずデンジャラス安田さんは面白いですね。この人の面白さを撮らせたら、マッコイ斉藤さんの右に出るものはいないでしょう。実際、一連の有吉ヒッチハイクモノでも安田さんの存在は大きいし、相当気に入ってるようですね。ダチョウ倶楽部の二人はどちらかというとシットコム俳優ですが、デンジャラス安田さんは、実は映画主演級のポテンシャルを持っているような気もしました。デンジャラス安田で一本作って欲しいものです。